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[360°Encyclopedia]Vol.03 HMD(Head Mount Display)デザインについて考えてみた

2015-07-17 掲載

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txt:茂出木謙太朗 構成:編集部

HMD(Head Mount Display)一覧

Oculus VR社が製品版のRiftを発表。コンシューマーゲーム機Xboxや、Windows 10との連携というニュースは業界の人達にはかなりセンセーショナルな事件だった。Macの開発環境はすでにオフィシャルサイトからは削除されており、現状Macを使用しての開発はできなくなってしまった。きっとVR関係者のMacユーザーはWindows PCを購入しなおしていることでしょう。早晩AppleもVR関係の発表をするのではないかと期待してはいるが、果たしてそのようなことがあるのだろうか。楽しみだ。

■Oculus Rift
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RiftもSonyのProject Morpheusとならんで2016年上半期の発売なので、ここにAppleの発表などということがあれば来年の春はVRの話題でもちきりになりそうな様相だ。

■Project Morpheus | Sony
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それにしても、これらは本当のところ売れるのか?という疑問を持つ方もまだまだ多いと思う。たしかにこういった新しい製品を一般の人にアピールするには、“VRが楽しい”とか、“最新の技術”だとか、そういった理由では解決しない問題がありそうだ。そのひとつとして大きいのはプロダクトデザイン戦略。たとえばGoogle Glassを思い出してほしい。Googleが鳴り物入りで発表、新しいデバイスの登場と話題になったのもつかの間、2015年1月に一般販売を中止する発表がなされた製品だ。

■Google Glass | Google
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このプロダクトが失敗した原因のひとつにはやはり「見た目の悪さ」がとても大きな要因だったと思う。もう一度Riftの写真を見てみよう。DK1やDK2の時の開発機然としたらデザインはずいぶんと見直されたと思うが、皆さんはどう思うだろうか?僕の感想は、正直もうちょっと頑張って欲しかったというところ。せっかくのVR業界フラッグシップモデルなのだから、いろんな夢を背負ったデザインを期待したかったなぁ。

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黎明期からのHead Mount Displayデザイン

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HMDのデザインの歴史は古く、1984年にNASAでパイロットのシミュレーション用に実験されていたものはすでに現在のものとさほど変わりがなく、Oculus Rift DK1のデザインは当時のものと外観上はあまり変わっていなかった。

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いくらHMDがパーソナルユースがメインとはいえ、やはり所有する喜びには外見も非常に重要になってくるところ。特にこれからコンシューマー機として販売するわけなので、そのへんはしっかりテストマーケティングなどをしてほしいものだ。先日、デジタルハリウッド大学の皆さんとHMDのデザインについて話し合う機会があった。何十種類ものHMDを見比べながら色々と話しをしたのだが、やはりデザインの重要性を思い知る話が多く出たように思う。中でも、女性からの評価が高かったのはAvegantのGlyph VR Headset

■Glyph VR Headset | Avegant 
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オフィシャルサイトのビデオにもあるように、普段はヘッドフォンのようにしていて、見たいときにくるっと目の前にレンズ部分を下ろすことで、持ち運びも楽になっている。周りの空間がオープンになっているので没入感はあまりないのではないかと想像するが、このカジュアルな感じは非常に好感度が高い。

■Fove
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一方で、最近Kickstarterで目標額だった25万ドルを大きくゲインして48万ドルの調達に成功したFoveは、開発から女性の意見が入っているためか、曲線が多く採用されていて女性的なデザインと言えるだろう。

こちらも女性からの評価が高かったもののひとつ。ただ、髪の毛をかなり抑えてしまうベルトのデザインが女性にとってはかなり気になるようだった。実際Foveに限らず体験会ではベルトの扱いと顔に密着する部分の扱いに気を使っている方が非常に多い。

■StarVR
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あと、中二病と言われてしまうかもしれないが、StarVRのデザインはかなりワクワクする。それぞれの眼用にディスプレイが用意されていて、レンズをOculasなどよりも大きくできることから没入感や画質も期待できそうだ。

■3DHEAD
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最後に、自らを“Oculus Killer!”と名乗っている3DHEADをご紹介。初めて見た時には冗談かと思ったが、ちゃんとE3などにも出品されているようだ。サイトで販売もされており、999ドルとのこと。誰か試しに購入してくれないでしょうか。真っ先に見に行くのだが。ちなみに前述のデジタルハリウッド大学で女子に見せた時の反応はスルー気味だった。残念。

いずれにしても、身に付ける以上はかっこいいものを!と思うのは性別問わずこだわりたいところだ。まだまだリリースが続くと思うが、ぜひともデザイン性も重視したものを!と思わずにいられない。


WRITER PROFILE

茂出木謙太朗 株式会社キッズプレート代表。「楽しいInternetコンテンツ」をテーマに活動。現在VRの可能性をまさぐり中。CG-ARTS協会会員


[ Writer : 茂出木謙太朗 ]
[ DATE : 2015-07-17 ]
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