[コロラド紀行]Vol.1 コロラドロッキーズと松井稼頭央選手の大活躍

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[コロラド紀行]Vol.1 コロラドロッキーズと松井稼頭央選手の大活躍

2007-10-21 掲載

[コロラド紀行]Vol.1 コロラドロッキーズと松井稼頭央選手の大活躍

今回、機会を得てこの欄でアメリカのコロラド州の最近の様子を皆さんへ紹介して行く事となりました、萩原正喜(Hagiwara Masaki)と申します。私は日本での定年退職後アメリカのコロラド州へ移住しましたが、今年の9月30日で移住してから満10年が経過しました。

最近ではアメリカ内の事はインターネットの発達で日本へ居てもかなり多くの事を検索して知る事が出来る様になっています。しかしながら、コロラドへ住んでみますと日本へ居た時と変わった事情が日常的にいろいろと見受けられますので、そうした事柄を皆さんに紹介出来れば、皆さんの話の種として興味を持って頂けるものと思っています。

コロラドでの情報として、毎週1つか2つの項目をピックアップしてこの欄でお伝えして行きたいと思います。皆さんのご参考となりコロラド通の方が増えることとなれば幸いです。よろしくお付き合いの程お願いします。コロラドからの最初の話題として、なんと言ってもアメリカプロ野球メジャーリーグのコロラドロッキーズの奇跡とも言える今シーズン終盤からの快進撃でいよいよワールドシリーズ決戦を迎える事になった様子を報告したいと思います。

コロラドロッキーズと松井稼頭央選手

ニューヨークヤンキースと松井秀喜選手と井川慶選手、ボストンレッドソックスと松坂大輔選手と岡島秀樹選手、そしてシアトルマリナーズのイチロー選手と城島健司選手などの日本選手のシーズン中の活躍については日本の新聞やTVで報道で伝えられていると思いますが、コロラドロッキーズと松井稼頭央選手については今迄あまり報道されていないのではないか、と想像しています。

地元コロラドでもシーズン中盤迄は地元ファンも「今年も駄目か?」と諦めかけていましたが、シーズン終盤に入ってロッキーズが快進撃を続けて、あれよあれよと言う間に遂にその所属するナシヨナルリーグでの優勝を果たしてしまい、いよいよワールドシリーズに向けての準備に入っています。

一塁側にも観覧席への入り口が在ります。ロッキーズの10月(Rockies October)「ROCKTOBER」の横断幕が架かっています。

こうなると、地元のTV放送や新聞では特集番組や特集ページを発行して、ロッキーズの戦績や大活躍している松井稼頭央選手の大きく紙面を割いた写真を含めて詳細な報道が「ロッキーズの10月(Rockies October)Rocktober」と言う大きな見出しでなされている最近です。

それにも増して地元ファンの盛り上がりは大変なもので、現在ワールドシリーズではアメリカンリーグでの覇権を争っているボストンレッドソックスとクリーブランドインデイアンスとの対戦結果で相手が決まると言うのに、早くも「ロッキーズがワールドチャンピオンか?」と思われる程の興奮気味の毎日となっています。

特に、今週10/15(月)に地元のクアーズ球場で行われたナショナルリーグ覇権をかけた決戦では、ロッキーズの勝利が決定した後に興奮した群集がダウンタウンでの交通整理に出ていたデンバー市警察のパトカーの屋根に大勢 で飛び乗り、新車のパトカーが破損してしまい、7人が逮捕されると言う事態になっています。

「野球の観客はアメリカンフットボールの観客より大人しいと思っていたが...」とするコメントが翌日の新聞に出る程の状況でした。

コロラドを象徴するロッキー山脈にちなんだチーム、ロッキーズ

ロッキーズはコロラド州の首府デンバー市のダウンタウンに在るCoors Field球場を本拠地とするナショナルリーグの西部地区に属する球団で、コロラドを象徴するロッキー山脈にちなんでチーム名が付けられました。

1993年にメジャーリーグが3地区制に切り替える時に創立された球団で、1995年に初めてプレーオフゲームへの進出を果たしたが、それ以降12年ぶりでの今回のプレーオフゲームへの進出であり、ましてやワールドシリーズゲームへの進出は球団創設以来初めての出来事です。

松井稼頭央選手はご承知の様に以前は日本の西武ライオンズの2塁手として活躍していましたが、メジャーリーグのニューヨークメッツに入団し、活躍が期待されたものの2シーズンをあまり良い成績を残せないままロッキーズへトレード移籍しました。その間、持病の腰痛が悪化して昨シーズン前半をロッキーズ傘下の3Aチームであるスカイソックスでプレーしており、中盤よりロッキーズの戦列に加わり、比較的良好な成績で昨シーズンを終わって、今シーズンの活躍に期待をかけていました。

正面入り口前にある野球選手の銅像です。「The Player」と名称が付けられていて地元のロータリークラブが寄贈したものです。

今シーズンの出だしは持病の腰痛のリハビリの為に戦列からはずれていましたが、途中より復帰してトップバッター/2塁手として活躍を始め、持ち前の俊足とスイッチヒッターの特徴を生かしてチームの勝利に貢献して来ています。 シーズン途中にプレー中に足の筋肉の痙攣を起こして2週間欠場といった事態になりましたが、その後再び復帰して来ています。

ロッキーズには3番レフトMatt Holliday(左打ち)、4番1塁手Todd Helton(右打ち)とメジャーリーグ屈指の強打者が2人居るので松井選手が1番の時は左打ちで2番に右打ち打者を配置、また松井選手が2番の時は右打で1番に左打ちを配置して左右交互のバッティングオーダーで相手のピッチャーを揺さぶるという戦略をとっています。

10月27日(土)からのクアーズ球場で行われるワールドシリーズ3連戦を前に地元TV放送局の中継車が取材に来ていました。

松井稼頭央選手の今シーズン後半戦での大活躍はそのプレーオフ戦での満塁ホームランを初め日本でも伝えられていると思いますが、俊足を活かしての盗塁や2塁からの本塁生還など走塁面でも活躍しており、守っては遊撃手Troy Tulowitzki選手との好連携プレーで多くのダブルプレーに仕留めています。

今シーズンの特筆すべき事としては、従来に比べて彼のエラーの数が非常に減った、と言う事で、今迄肝心な場面での守備エラーが指摘されて来ましたが、今シーズンはめっきり少なくなっています。と言うような訳で対戦相手のチームにとってはうるさい存在で気が抜けない選手の一人となっています。

ロッキーズの1塁手4番バッターのTodd Helton選手と松井稼頭央選手とは当初ハワイのウインターリーグで活動していた頃の同じチームのメンバーで、旧知の仲との事です。そして、今回のプレーオフゲームでの勝利やリーグ優勝、そしてワールドシリーズへの出場、と今回の快進撃を一番喜んでいるのはClint Hurdle監督もそうですが、 松井選手は日本での西武ライオンズ時代に優勝経験を積んでいるので、1995年のドラフトでロッキーズへ入団して以来長い間下位球団に甘んじて来たTodd Helton選手ではないか、と言われています。

ちなみに、ロッキーズの今シーズンの開幕戦時現在の選手への給与総額は5440万ドルで球界トップのニューヨークヤンキースが1億8960万ドルでしたので今シーズンは非常に低額の給与で破格の好成績を上げて、昨年の球団価値数値(Franchise Value)は3億1700万ドルと言われていますが、今シーズンを終えてどうなるだろうか?と大変興味を持たれています。

ロッキーズの本拠地球場Coors Field

メジャーリーグのコロラドロッキーズのホームグラウンドのCoors Field スタジアムの正面入り口です。デンバー市のLoDow (Lower Downtown)と地元で呼んでいるダウンタウンに在ります。

ロッキーズの本拠地球場のCoors Fieldはデンバーのダウンタウンに在りますが、デンバーの街自体がマイルハイシテイと呼ばれています。

標高が丁度1マイル(1600m) の比較的高地に在る事から、空気が低地の球場に比べて薄い為に投球での変化球が変化しにくく、打撃面では打ったボールが飛びやすいと言う事でピッチャー泣かせの球場として知られています。

日本から移籍したメジャーリーグ日本選手の草分け、野茂英雄投手がロサンゼルスドジャースで活躍していた頃、コロラドのクアーズ球場でロッキーズを相手にパーフェクトゲームを成し遂げた事は有名で、「野茂は偉大だ!」と言う事で今でもコロラドの野球ファンの間では語り草となっています。

 

球場の収容観客数は5万445席となっていますが、先に行われたナシヨナルリーグのワイルドカード覇権をかけたフィラデルフィアフィーリーズとの第3戦では立ち見観客も含めて合計5万724人の観客を集めました。

この球場が1998年にオールスターゲームで記録した5万1267人に次ぐ記録となっています。今迄低迷していたコロラドでのメジャーリーグ観戦がいよいよワールドシリーズ戦を迎えると言う事で、その入場券売り上げだけでなくデンバーに在るスポーツバーやグッズの販売店での売り上げ増そして他州からの宿泊客などデンバー地区での経済波及効果はDenver Metro Convention   Visitors Bureau の試算では1ゲーム当たり240万ドルから500万ドルと予測しています。

そうこうしているうちに本日10月21日(日)にボストンで行われたアメリカンリーグの覇権を決めるボストンレッドソックスとクリーブランドインデイアンスとの最終試合で11対2でレッドソックスが勝利して通算4勝3敗となり、いよいよロッキーズとのワールドシリーズ対決が行われます。

レッドソックスの方は松坂大輔投手、岡島秀樹投手の日本人の投手2人が出場しますのでロッキーズの松井稼頭央選手との日本人プレーヤー対決が地元コロラドでのワールドシリーズで見られる可能性があると言う事で非常に楽しみです。

ワールドシリーズ7回戦日程で行われる予定

10月24日(水) ボストン(マサチューセッツ州)
10月25日(木) ボストン(マサチューセッツ州)
10月27日(土) デンバー(コロラド州)
10月28日(日) デンバー(コロラド州)
10月29日(月) デンバー(コロラド州)
10月31日(水) ボストン(マサチューセッツ州)
11月 1日(木) ボストン(マサチューセッツ州)

ワールドシリーズともなれば、日本でもTV中継なども有ってその詳細が報じられると思いますので、このレポートでお伝えする迄も無いと思います。 私自身は地元と言う事も有り松井稼頭央選手の活躍に注目したいと思いますが、 メジャーリーグ挑戦をして来て今迄不調だった松井選手への判官びいきと言う事で応援したいと思っています。地元コロラドのメジャーリーグファンにとっては目が離せないまさにRocktoberの7日間となりそうです。


[ Writer : 萩原正喜 ]
[ DATE : 2007-10-21 ]
[ TAG : コロラドロッキーズ コロラド紀行 ]

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萩原正喜 萩原 正喜
(はぎわら まさき)

1939年生まれ、群馬県前橋市出身。大手AV機器メーカーで技術畑を歩み1996年に技師長で定年退職。その後アメリカコロラド州へ移住し、デンバーに隣接するAurora市に在住。アメリカ人の夫人とすでに独立している長女、次女の娘二人と犬2匹という家族構成。
現在は、毎日裏庭を走り回る8才の雌のジャーマンシェパードと4才の雌のレッドドーバーマンの2匹の犬のしつけと面倒をみるなど悠々自適な日々。


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