[コロラド紀行]Vol.37 いよいよ待った無し、地上波TV放送デジタル移行
2009-06-16 掲載
デンバー地区では6月7日(日)の午後1時頃から竜巻が発生したと言う事で警報のサイレンが鳴りだし激しい風と雷そして雹を伴って荒れ模様の天候となってどうなるものかと大変心配しまして、家内と飼い犬2匹とともに家の地下室へ退避しましたが、幸いオローラ市の私の住んでいる場所では強風と土砂降りの雨だけで済みました。
しかしながら、同じオローラ市内でも南東の端に在るSouthland Mallのショッピングモールでは約午後1時45分頃に竜巻がタッチダウンして自動車や建物そして1名の人が重傷を負うという事態が生じました。
測候所の記録によりますと最大瞬間風速が110マイル/時(時速177km)に達し、場所によってゴルフボール大の雹が地面一面が白くなるほど降っています。この竜巻はそのショッピングセンターの場所を含めて通過した8マイルから11マイルの合計5カ所で地上にタッチダウンしていろいろなものを破損させています。
それだけでしたら通常あり得る事として済んだのですが、この6月7日からその後毎日5日連続でデンバー地区では竜巻警報のサイレンが鳴って荒れ模様の天候となり、落ち着かない日を過ごしています。
竜巻銀座と言えばコロラド州の南東の端のオクラホマ州との州境からカンサス州との州境、そしてネブラスカ州との州境に沿って毎年かなりの大型な竜巻に見舞われていますが、この地域は牧場や畑となっていますので通常あまり大きな被害となっていませんが、規模こそ小さめでもデンバー地区で竜巻が発生すると市街地と言う事もあって大きな被害に見舞われる事になります。
しばらく忘れていた竜巻の怖さを改めて認識させられ今回は幸い大きな被害とならないで済んで良かった良かったとほっとしているところです。
いよいよ待った無し、地上波TV放送デジタル移行
2回の全面移行期日の延期を経て、いよいよ待った無しのアメリカの地上波TV放送の従来からのアナログ(NTSC)方式からデジタル(ATSC)方式への全面移行の6月12日がやって来ました。 全米では総数約1000局に及ぶ地上波TV放送局がデジタルへ全面移行します。
いろいろな経緯を経て受信視聴者の準備が出来ていなかった事から、FCCでは混乱を少なくする為に連邦議会の承認を得てその実施期日の延期を2回にわたって実施しましたが、その間アナログ/デジタルのコンバーターボックスの補助クーポン(1枚40ドルの補助金)を申請者の1世帯あたり2枚迄支給するという予算を含め多くの啓蒙広告などの費用も含めて非常に多額の金額を政府としては支出を行って準備をして来ましたが、いよいよ6月12日でデジタルへの全面移行となります。
現在それでもデジタルへの準備移行が出来ていない視聴者が多数になると予測される為FCCではデジタルへの移行後も含めてその受信相談室の開設を全米の各地へ行って電話またはオンラインでの対応をしています。
調査会社のNielsenの調査結果によると、デンバー地区では対象となる地上波受信所帯の総数は18万6130軒となっているとしており、また、全米に於ける まだ準備が出来ていない所帯数は約330万軒になるとしています。
また、「コンバーターボックスを購入してセットしたのにデジタル放送が完全には受信出来ない。」とする視聴者は従来のアナログ放送とデジタル放送のサービスエリアが変化する為に受信アンテナの入力信号強度が不十分という環境の人もかなり多数にのぼると見られる事から、そうした人達の為にFCCでは去る5月21日(木)の午前7:25,午後12:25、そして午後6:25の3回にわたりそれぞれ5分間オンスクリーンのメッセージを流して入力電波の強さがデジタル放送受信に必要なレベルとなっているかどうかを視聴者側で確認させる事を行っています。
デンバー地区で地上波TV放送局では、チャンネル7(ABC系列)、チャンネル9(NBC系列)、そしてチャンネル20の3局は既に先の4月16日にデジタル移行への切り替えを行っており、チャンネル2、チャンネル4(CBS系列)、そしてチャンネル31(FOX系列)の3局は6月12日に切り替えを行います。
一方、今回の視聴者の中には地上波TV受信をやめて、ケーブルTVや衛星放送TVへの切り替える事によって対応行う人も有り、それらの対応についてもデンバー地区の地元新聞では下記の様な情報を伝えています。
ケーブルTVへの切り替え:Comcast社
- 無償基本プログラムのケーブル放送(Free Basic Cable)
これにはローカルチャンネル放送のサービスも含まれており、1年間に限り無償でサービス提供します。ハイスピードインターネットやデジタル電話サービスも別料金で可能となっています。 - 基本プログラムのみのケーブル放送(BasicCable)
最初の1年間の料金が10ドル/月で地元TV各局の放送と20から30のケーブルプログラムが視聴出来て、1年経過後は15ドル/月の料金となります。 - 地元TV各局のサブチャンネルのプログラムが見たい
と言う人には、少し料金は高くなりますがデジタルケーブルのサービスがあります。
衛星放送TVへの切り替え:Dish Network社
- 基本プログラムのみのサービス(Basic Service)
地元TV各局の放送と衛星放送プログラムの20チャンネルが見られて14.99ドル/月の料金、更にそれより地元TV局の放送は不要であれば9.99ドル/月の料金となります。但し、衛星放送受信に必要な装置と取り付け費用、約149ドルを支払う必要があります。 - Classic Bronze 100 Plan
最初の6ヶ月は14.99ドル/月の料金で、それ以降は39.99ドル/月となります。 地元TV局のプログラムも見られて受信装置や設置費用は無料となります。 - 地元TV各局のサブチャンネルのプログラムを見る為には地上波TV放送が 見られるアンテナと衛星放送との切り替えスイッチが必要となります。
衛星放送TVへの切り替え:DirecTV社
- Family Pack Plan
地元TV各局の放送と50チャンネルの衛星放送プログラムが見られて料金は29.99ドル/月です。 - Choice Package
地元TV各局の放送と150チャンネルの衛星放送プログラムが見られて料金は最初の1年間は34.99ドル/月で、その後は55.99ドル/月
となります。
と言う様な内容での紹介ですが、今迄地上波TV放送きり受信していなかった人達も今度のデジタル化でケーブルや衛星放送に月額料金を払ってもかなり多くの人達が流れるのではないか、と予想されていましたが、これから1年後くらいの時期にどうなっているか調べてみるのも興味がもたれるところです。
日本では今回の様な地上波TV放送のデジタル移行が2011年に計画されている様ですが、放送システムや地理環境が異なってはいても今回のアメリカでの先行実施の状況を詳しく調査して日本での移行準備に応用する様にすればいろいろとスムースに行くのではないかという気が致します。
何れにしてもアメリカではこの6月12日を期してテレビジョンの新しい時代に入った事になります。
フォトギャラリー ~ ガソリンの価格が2ドル/ガロンを越えて2.50ドルに近接
コロラド州内に多くのチェーン店を有展開している食料品主体のスーパーマーケット「King Soopers」の幹線道路のParker RoadとPeoria Streetの交差点の一角に在る店の入口です。
左に立て看板が出ていますが、この店の駐車場にあるガソリンスタンド(アメリカではGas Stationと呼んでいます。)で販売しているガソリンの今日の価格を示しています。
一番上の価格はレギュラーの無鉛ガソリンの1ガロン当たりの価格で今日は2ドル44.9セントで販売しています。
昨年一時1ガロン当たり3ドルを越えて急上昇したガソリン価格ですが、その後下がって来て暫く2ドルを割って1ドル60セント前後で推移していましたが、その後最近になって1ドル99セントと2ドルを越える寸前で治まっていたのですが5月25日(月)のMemorial Dayの3連休で遂に2ドルを越えています。
その後価格はじりじりと上昇して現在デンバー地区でも場所によっては2ドル50セントを越している所も出て来ています。
「King Soopers」の駐車場のParker Road側の入り口に立っている看板です。
左の端の建物はガソリンスタンドで3っの数字を示している立て看板が今日のガソリンの販売価格です。
今日はレギュラー無鉛ガソリンが1ガロン当たり2ドル45セントとなっていますから買い物ついでに車に給油して下さい、と言ったところです。King Soopers店の会員になっているとその会員カードをポンプに読み込ませてやると1ガロン当たり10セントの割引が買い物をするときに得られると言う仕組みとなっています。
オローラからデンバーへの通勤道路のAlameda Avenueに面しているガソリンスタンドです。今日のガソリン価格は1ガロン当たり2ドル47.9セントでの販売です。
オローラに在る会員制スーパーのCostco店のガソリンスタンドです。会員のみが利用出来る様になっていて、通常のスタンドよりも格安の料金で給油を受けられる様になっています。今日のレギュラー無鉛ガソリン1ガロン当たり2ドル37.9セントでの販売です。
AAA (American Automobile Association) の最新のアメリカ全国平均ではレギュラーガソリンの価格は1ガロン当たり2ドル63.9セントでしたので既に2ドル50セントを越えていますが、コロラドは通常でも他の州に比べて安い価格で販売されています。しかしながら、この分ですとコロラドでもまた悪夢の3ドルを越える事態になるのではないか? と心配されます。
4月のデンバー空港での乗客数が減少
デンバー国際空港の4月の扱い乗客数の統計が発表され、今年1月以来連続で昨年同月比での低下となっています。その減少率としては今年2月及び3月程の低下ではなく、デンバー空港に乗り入れている各航空会社の便数削減に相応した低下となっているとしています。
4月の総扱い乗客数は394万1539人で昨年4月の数407万8112人に対して3.3%の低下となっています。この数字は全米の各主要空港の中では最も減少率としては少なく乗客数では全米第3位となっています。
今年の1月から4月迄の累計では1543万6572人で昨年の1月から4月迄の合計数1627万0649人に比べて5.1%の減少となっています。
アメリカの経済不調の影響で航空便の利用者が減少している中にあって、デンバー空港は比較的少ない減少率で済んでいるとしています。したがって、この各主要都市の空港の扱い乗客数の統計を見ていればアメリカの経済活動の回復具合が分かるのではないかと思われますが、今後どうなるでしょうか?
[ Writer : 萩原正喜 ]
[ DATE : 2009-06-16 ]
[ TAG : ガソリン コロラド紀行 デンバー国際空港 地上デジタル放送 ]
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WRITER PROFILE
萩原正喜
萩原 正喜
(はぎわら まさき)
1939年生まれ、群馬県前橋市出身。大手AV機器メーカーで技術畑を歩み1996年に技師長で定年退職。その後アメリカコロラド州へ移住し、デンバーに隣接するAurora市に在住。アメリカ人の夫人とすでに独立している長女、次女の娘二人と犬2匹という家族構成。
現在は、毎日裏庭を走り回る8才の雌のジャーマンシェパードと4才の雌のレッドドーバーマンの2匹の犬のしつけと面倒をみるなど悠々自適な日々。
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