[コロラド紀行]Vol.43 コロラドの観光Byway / Oh My God Road
2009-10-23 掲載
TVのニュース番組で「Weather is news in Colorado.」とか地元の人達が日常的に「Wait 15 minutes, it will be changed. That is the Colorado Weather.」などと言っている様に非常に変わりやすいコロラドの気候ですが、それだけにTVのニュース番組や各プログラムの合間に入る気象状況の解説を担当するMeteorologist(気象予報士)は各TVチャンネルでも人気者で、それぞれのTV局でも力を入れて放送しています。
デンバー地区では10月8日(木)より北のカナダからの寒気が南下して来て急激な気温低下となり、あまり強い風を伴わなかったのが幸いでしたが、今までの季節外れの暖かさからいっぺんに震え上がる陽気に変わりました。
寒気はそのまま居座ったため、その後寒い日が継続して明け方の最低気温が華氏24度(摂氏零下4.5度)といった寒さで、翌金曜日には小雪まじりの天候となって日中でも氷点下という日が続いています。
おりしもプロ野球メジャーリーグのプレーオフゲームの最中でナショナルリーグではワイルドカードを勝ち取ったコロラドロッキーズとそのEast Divisionの首位チームとなったフィラデルフィアフィーリーズとのフィラデルフィアでの2回戦が双方1勝1敗でタイとなった後、デンバーのCoors Fieldスタジアムでの第3戦が10月10日(土)に、そして第4戦が10月11日(日)と予定されていましたが、10日(土)の朝8時には気温が華氏17度(摂氏零下8.5度)となって、急遽第3戦は中止延期される事となりました。
結局翌10月11日(日)の夜8時から第3戦、12日(月)夜に第4戦とゲームが行われましたが、いずれも冷えきった空気の中での試合で、第3戦は5対5のまま9回にフィーリーズが1点を追加してそのまま押し切り6対5のロッキーズの敗戦、そして翌月曜日の第4戦は後が無くなったロッキーズの頑張りで8回に2ランホームランを交えて3点を入れて4対2とリードし再びタイに持ち込めたものと思われましたが、最終回の2アウト後にフィーリーズが3ランホームランで3点を入れて4対5と試合を土壇場で逆転するという劇的な幕切れで、遂にロッキーズの今シーズンの全試合が終了してしまいました。
この時投げていたロッキーズの投手は今シーズンからロッキーズに新しく加わったデンバー地元出身の新人Houston Street選手でルーキーのリリーフ投手として今シーズンは好成績を残しましたが、まさに最後の1投でとんでもない事となって試合が終了してベンチへ引き上げて来たStreet投手は頭を抱えてしばらく動けない状況でした。
メジャーリーグの怖さを思い知らされたと言う事で大変良い経験と成った、と思われます。 今シーズンの終盤でのロッキーズの活躍を一昨年のワールドシリーズ出場の活躍のROCKTOBER(Rockies October)になぞらえて地元新聞のDenver Post紙の紙面を
InCRedible !!! (CR: Colorado Rockies)
ROCKTOBER II
ROCK-2-BER
などと言う大きな見出し活字がおどり地元ファンの期待が大変盛り上がったプレーオフゲームでしたが、思わぬ幕切れとなりました。
ロッキーズの今シーズンの戦績は開幕戦以来負けが混んで最下位に低迷していて昨シーズンに続き今年もだめか、と思われていましたが、5月に監督で一昨年にロッキーズをワールドシリーズ出場に導いたClint Hurdle氏を解任して、新たにJim Tracy監督が就任して、以来ロッキーズは74勝42敗と蘇って、結局シーズン成績は92勝70敗と今までのロッキーズの90勝を越す記録を残しています。
ところで、デンバー地区のその後の天候の方は、寒い日が継続していましたが、10月17日(土)になって暖かな陽気が戻ってきました。翌10月18日(日)にはその日の最高気温がなんとこのシーズンとしては観測史上の新記録の華氏86度(摂氏30度)となって汗ばむ程の暑い日となりました。
更に10月20日(火)になってまたまた気温が低下し前の晩から小雨となっていましたが、翌日の早朝から小雪に変わって再び摂氏零度近い気温となっています。
まことに変化の激しいコロラドの天候ではありますが、この様に気温の高低差が大きかったり気温の新記録が続くと何か地球温暖化の進行が心配となるような状況です。
Colorado's Scenic Byway(コロラドの観光隠れ脇道)
首府ワシントンで10月16日(金)に開催された運輸交通省のFederal Highway Administration(連邦ハイウェイ管理局)の会合で、コロラドの保養地とスキー場としてよく知られているアスペンの町からアスペンツリーの群生林の中を通ってゴーストタウンのIndependenceを通り、絶壁の中腹をくり抜いた道路などを抜けて、分水嶺のインデペンデンス峠を越え、下りにかかって中腹にツインレークと言う2つの連なった湖が山岳道の途中の休憩所となっている山岳道路がありますが、このアスペンからツインレークに至るコロラド州道の82号線の延長38マイル(61km)の区間をNational Scenic Byway Systemとして呼称される事になった、と発表されました。
この決定を受けて、国からの予算10万ドルがルート整備の為の調査費用として出て検討が始まる事になります。
このルートは2年前に「Colorado's Top of the Rockies Scenic Byway System」としてコロラド州の承認を受けていますが、今回国の指定を受ける事となって注目されています。
また、この会合では併せてデンバーの町からは至近距離にあってRed Rock野外劇場の脇を通っている州道40号線と74号線とでGoldenの町とMorrisonそしてEvergreenまでのルートも同じく今回National Scenic Byway Systemに登録されています。
私は既にアスペンの方は行っていますので、今度はこのGolden => Morrison => Evergreenルートを年内にドライブしてみたいと思っています。
コロラドロッキーの地の利を活かして観光州としての発展を目指しているコロラドとしてはなかなかの今回の朗報ですが、ロッキー山脈国立公園の様に広く知られている観光地でなく、むしろあまり知られていないByway(脇道)について特に自動車だけでなく自転車でのツアーなども対象としているこのシステムはなかなか良い事だと思います。
この秋私が出かけたコロラドのScenic Byway
コロラド州内には全部で25カ所の観光Bywayとして認められているルートが有りますが、 今年の9月18日(金)にデンバーから比較的近場にある下記のルートを家内とドライブしました。
Oh My God Road
たまげた時の表現語が道路の名前となっています。国道ハイウェイ70号線のIdaho Springsの町から急勾配のツズラ折り山道で高い峰を越えて公認ギャンブル場の町Central Cityへと抜ける山道ですが、昔徒歩や馬でIdaho Springsの町までやって来た人がCentral Cityへ向かうのに、その余りにも厳しい登り道に「Oh my God !!」と叫んだと言う事からその名が付けられています。
Oh my God Roadの中腹で見かけた昔の金採掘場の跡
掘り出した土砂をこうした木造の階段水路で水で流して重い金が早く沈殿するのを利用して金を収拾するといった仕組みです。こうした昔の金採掘場跡が途中に3カ所見られました。道路は舗装されていませんが良く整備された砂利道となっています。
道ばたで見かけたアスペンツリー
アスペンやベールの様に国道ハイウェイ70号線の南側の地区に比べてアスペンツリーの数は少なく所々に見かける程度です。
Peak to Peak Scenic Byway
公認ギャンブル場の町Central Cityから始まって隣接しているもう一つの公認ギャンブル場の町Black Hawkを抜けて、ロッキー山脈の東側中腹を北上し、ロッキー山脈国立公園の入り口の町Estes Parkまでの延長55マイル(88.5km)のルートで完全舗装片側1車線ずつの快適な道路が続いています。ダイナミックな風景は見られませんが、いくつかの田舎の村を通過しながら絶えず左手にロッキーの峰峰を見てのドライブです。
Central CityとBlack Hawkの2つのギャンブルタウンの途中に在る昔の金採掘場の坑道の入り口
坑道への一般の人が入らない様にコンクリート製の建物で入り口を固めています。Central Cityは昔金鉱山の町で、そこで働く鉱夫たちの楽しみとしてギャン ブル場がありましたが、金が採れなくなってギャンブル場だけが残って現在に至っています。
途中で見かけたアスペンツリーとスプルスツリーの群落
今年の夏は降雨が多かったので木々が湿度を多く含んでいて、まだ本格的な黄色に変わっていません。
Peak to Paek Bywayの途中に在る町Nederlandのショッピングセンター
こんな田舎の山の中のショッピングセンターに寿司屋があるとは驚きですが、寿司は健康食と信じているアメリカの人達の人気が認められます。
Nederlandの町からPeak to Peak Bywayの先Estes Parkまでは以前に走っているので、ここで降りてボールダーの町へ抜けて帰ってきました。途中道ばたで見かけた岩石の固まりです。この様な岩の固まりがロッキー山麓のあちこちで見られますが、大昔にアメリカ大陸プレートが西へ移動してロッキー山脈を押し上げた名残の一部です。
その道の名称から今まで気になっていましたが、近いからいつでも行けると思いながら来られなかった「Oh my God Road」をようやく今回ドライブ出来ました。 家で飼っている犬2匹を家に残したまま見物に来ましたのであまり途中で寄り道せず早々に帰宅したツアーでしたが、秋の好天気のもと楽しいコロラドのBywayドライブでした。
あとがき
早くも今月末10月31日(土)はアメリカではHalloween(ハローウイーン)です。
アメリカではクリスマスを始め多くのヨーロッパでの宗教的な年中行事が行われています。このハロウイーンの悪魔の衣装を着ける慣習は古代ケルト人の信仰ドルイド教の僧侶たちの習慣からきたものだそうですが、キリスト教の旧暦での元旦All Hallows(万聖節)のe'en(前夜)のことで、すなわち旧暦でのNew Years Eveにあたるのだそうです。
この「コロラド紀行」(その1)をお送りしてから早くも丸2年が経過しました。その間皆様にはご愛読頂き大変有り難うございました。
今後も頑張ってアメリカの田舎のコロラドから出来るだけ新鮮なコロラドのジャーナルを皆さんにお届けして行くつもりですので、相変わらずの皆さんのご高覧を頂ければ大変幸いです。
[ Writer : 萩原正喜 ]
[ DATE : 2009-10-23 ]
[ TAG : コロラド紀行 ]
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萩原正喜
萩原 正喜
(はぎわら まさき)
1939年生まれ、群馬県前橋市出身。大手AV機器メーカーで技術畑を歩み1996年に技師長で定年退職。その後アメリカコロラド州へ移住し、デンバーに隣接するAurora市に在住。アメリカ人の夫人とすでに独立している長女、次女の娘二人と犬2匹という家族構成。
現在は、毎日裏庭を走り回る8才の雌のジャーマンシェパードと4才の雌のレッドドーバーマンの2匹の犬のしつけと面倒をみるなど悠々自適な日々。
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