[IMC Tokyo 2010]成熟期を迎えた通信と映像の融合を旗印としたIMC見どころは?

HOME  >  COLUMN  >  稲田出  >  [IMC Tokyo 2010]成熟期を迎えた通信と映像の融合を旗印としたIMC見どころは?

Column

[IMC Tokyo 2010]成熟期を迎えた通信と映像の融合を旗印としたIMC見どころは?

2010-06-16 掲載

[IMC Tokyo 2010]成熟期を迎えた通信と映像の融合を旗印としたIMC見どころは?

去る、6月9日から11日の3日間、千葉幕張メッセにおいて、IMC Tokyo2010が開催された。IMC Tokyo は、1994年から開催されたInterop Tokyo(スタート当時はNetWorld+Interop Tokyo、2005年からInteropに)の同時開催イベントとして2006年からスタートし、今年で5回目の開催となる。当初は通信と映像の融合を旗印とし、デジタルシネマなどデジタルメディア時代の潮流を捉えることを目的としており、2008年には映画テレビ技術展との融合を果たし現在に至っている。

また、販促・広告・情報発信に新たな価値を創出することが期待されるデジタルサイネージに特化したデジタルサイネージ・ジャパンも昨年から同時開催していている(本年で開催2回目)。これらは、単にIT技術の最先端を目指したInterop Tokyoだけでなく、その応用分野での効果的な活用を検証する総合イベントとしての同時開催であり、今年は変革が進むモバイルビジネスにフォーカスするMobile&Wireless Tokyoや、環境エネルギー分野で注目を集める次世代電力網スマートグリッドにITの視点からアプローチするスマートグリッド・ジャパンをプレビューイベントとしてカンファレンスを中心に開催した。

いずれも展示会だけではなく、各界のキーマンによるカンファレンスが充実したイベントが特徴といえ、3D・立体映像は普及するのか!?、デジタルテレビ向けクラウドサービス、2011年、地デジ完全移行でCMに何が起こるのか?などの専門カンファレンスのほか、ケータイからテレビへHTML5がもたらす変化とW3Cやソニーの3D戦略といった基調講演が開催された。

今回のIMC Tokyo2010は、カメラや編集システムと言った制作システムの出展はなかったが、Interop Tokyoとの併催ということもあり、IT伝送系や映像ファイル管理などの出展が目に付く展示となっていた。

ニコン

IMC 7761.jpg

ニコンというとカメラのイメージが大きいが、まだフィルムカメラが全盛期のころ撮影したフィルムをスキャニングし画像伝送を行うシステムを新聞社などの報道機関向けに開発していた。その流れで各種画像解析やツールが開発され、H.264解析ツールや映像エラー検出装置などを出展していた。

IMC 0054.jpg 分析的画像評価ツールVQ-1200。AVIやMOV、MPEGといった動画像のぼやけやブロック歪、ノイズなどを評価・分析するためのツール。 IMC 0050.jpg コンテンツチェッカーVQ-500。映像や音声の乱れを自動検知し、発生時間やエラー内容などを一覧表示できる。エラーのサムネール表示、音声波形表示、プレビューなどを行うことが可能。 IMC 047.jpg 映像エラー検出装置(参考出品)ブロック歪やブラックアウト、フリーズなどの異常をリアルタイムの検知し、管理ソフトによりエラーのメール通知やエラー箇所の確認などを行うことが可能。HD/SD-SDI入力に対応している。

イメージニクス・ビデオトロン

IMC 0036.jpg

ビデオトロンは2009年からイメージニクスと業務提携を行っていることから、共同でブースを出している。イメージニクスは業務用の映像機器メーカーとして最大手として知られており、カラースーパーなど放送局向けの映像機器を開発しているビデオトロンとうまく補完関係を築いているようだ。

IMC 0019.jpg パソコンのモニターでSDI信号をモニターできるHD/SD-SDI入力DVI出力のコンバーターCRO-SDC2と伝送時のハムノイズを低減するラインレシーバーCRO-VLR5。6月、5月発売の新製品 IMC 0018.jpg 7月発売予定のHDCP対応DVIマトリックススイッチャーDVAX-72。音声はエンベデッドデジタルのほか、アナログに対応している。 IMC 0021.jpg 3GのSDIに対応したフォーマットコンバーターMFC-90。3G-SDI、HD/SD-SDI、DVI-Dの相互変換が可能。

[ Writer : 稲田出 ]
[ DATE : 2010-06-16 ]
[ TAG : DSJ IMC TOKYO Report NOW! ]

関連のコラム一覧

[SIGGRAPH ASIA 2011]香港で開催されたSIGGRAPH ASIAを見る!

[SIGGRAPH ASIA 2011]香港で開催されたSIGGRAPH ASIAを見る!

2011年12月12~15日、香港コンベンションセンターでCG映像の学会イベント、ACM SIGGRAPH ASIA 2011が開催された。毎年1回アジアで開かれるこの大会の様子を .... 続きを読む

[CEDEC2011]国内最大のコンピュータエンターテインメント開発者向けのカンファレンスが今年も開催

[CEDEC2011]国内最大のコンピュータエンターテインメント開発者向けのカンファレンスが今年も開催

13回目の「CEDEC 2011」 9月6日から9月8日の3日間、神奈川県のパシフィコ横浜・会議センターで、コンピュータエンターテインメント開発者向けのカンファレンス「CEDEC .... 続きを読む

[ASTRODESIGN Private Show 2011]アストロデザイン新技術や最新製品を一同に展示

[ASTRODESIGN Private Show 2011]アストロデザイン新技術や最新製品を一同に展示

7月7日(木)~7月8日の2日間、東京・大田区南雪谷のアストロデザイン本社ビルにおいて、同社の開発した新技術や最新製品およびソリューションを一同に展示した恒例の「Private S .... 続きを読む

[3D&バーチャルリアリティ展]4Kディスプレイや関連カメラ、次世代映像や放送技術の展示も充実

[3D&バーチャルリアリティ展]4Kディスプレイや関連カメラ、次世代映像や放送技術の展示も充実

映像業界をカバーする傾向になった3D&バーチャルリアリティ展 6月22日より24日まで東京ビッグサイトで「第19回 3D&バーチャルリアリティ展」が開催された。設計・製造ソリューシ .... 続きを読む

[DSJ 2011]さらに進化するデジタルサイネージの世界

[DSJ 2011]さらに進化するデジタルサイネージの世界

デジタルサイネージジャパン 2011が見せる新しい世界とは? 6月8~10日の3日間千葉幕張メッセにおいてInterop Tokyo 2011、IMC Tokyo 2011、デジタ .... 続きを読む

[IMC TOKYO 2011]マルチスクリーンビジネス新時代を支える試みとは?

[IMC TOKYO 2011]マルチスクリーンビジネス新時代を支える試みとは?

IMC Tokyo 2011が今年も開催された! 2011年6月8日から6月10日まで、千葉市美浜区にある幕張メッセでIMC Tokyoが開催された。IMC Tokyoは、放送映像 .... 続きを読む

WRITER PROFILE

稲田出 (いなだ いずる)映像専門雑誌編集者を経てPRONEWSに寄稿中。スチールカメラから動画までカメラと名のつくものであればなんでも乗りこなす。


Writer

編集部(99)
PRONEWS編集部による新製品レビューやイベントレポートです。
稲田出(27)
映像専門雑誌編集者を経てPRONEWSに寄稿中。スチールカメラから動画までカメラと名のつくものであればなんでも乗りこなす。
石川幸宏(35)
映像専門雑誌DVJ編集長を経て、リアルイベントを中心とした「DVJ BUZZ TV」編成局長として活躍中。
小寺信良(23)
業界で噂の新製品を、AV WatchやITmediaのコラムでもおなじみの小寺信良氏がレポートする動画連載。
raitank(5)
あまたの海外ソースを読み漁ってHDSLRを独学。海外から仕入れた情報を日本語で発信するグラフィックデザイナー/アートディレクター。
ふるいちやすし(44)
自身で脚本、監督、撮影から編集、音楽までもこなすマルチプレーヤー。
岡英史(19)
バイクレース及びF3レース参戦など、映像とはかけ離れた経歴を持つ異色ビデオカメラマン
手塚一佳(44)
CGムービー制作、ネットワークゲーム制作を得意とするデジタルデザイン会社アイラ・ラボラトリの代表取締役。
江夏由洋(13)
兄弟で株式会社マリモレコーズを設立し、ノンリニアにおける映像技術、映像制作を中心に、最新技術を取り入れたワークフローを提案している。
山本久之(26)
映像エンジニア。フリーランスで映像設備のシステムインテグレーションと、ノンリニア編集に携わる。
林永子(26)
2005年よりサロンイベント「スナック永子」を開催。通称「永子ママ」
鍋潤太郎(18)
ロサンゼルスを拠点とするVFXジャーナリスト。
高野光太郎(4)
映像クリエイター。フリーランスにてミュージックビデオ、番組オープニングタイトル、CM、劇場映画、全てをデスクトップで制作。
安藤幸央(9)
無類のデジタルガジェット好きである筆者が、SIGGRAPH ASIAやCESなど海外の注目イベントを紹介。
猪蔵(5)
いつも腹ペコ。世の中の面白いことを常に探っている在野の雑誌編集者。
山下香欧(8)
米国ベンチャー企業のコンサルタントやフリーランスライターとして、業界出版雑誌に市場動向やイベントのレポートを投稿。
ヒマナイヌ(5)
頓知を駆使した創造企業
坪井昭久(5)
映像ディレクター。代表作はDNP(大日本印刷)コンセプト映像、よしもとディレクターズ100など。3D映像のノンリニア編集講師などを勤める。
萩原正喜(69)
米国コロラド州から、米国のデジタル放送事情からコロラドの日常まで多岐に渡るコラムをお届けします。
岡田智博(7)
クリエイティブクラスター代表。メディアアートと先端デザインを用いたコンテンツ開発を手がけるスーパー裏方。
江口靖二(5)
デジタルサイネージコンソーシアム常務理事、慶應義塾大学DMC機構研究員などを兼務。
しらいあきひこ(2)
カメラメーカー、ゲーム開発などの経験を持つ工学博士が最先端のVR技術を紹介。
今間俊博(5)
尚美学園大学 芸術情報学部 情報表現学科 教授。アナログ時代の事例を通じ、教育関連の最新動向を探る。
伊藤裕美(5)
オフィスH(あっしゅ)代表。下北沢トリウッドでアニメーション特集上映を毎年主催している。
秋山謙一(17)
PRONEWS記者。映像業界紙記者、CG雑誌デスクを経て、2001年からフリージャーナリストとして活動中。
UserReport(10)
業界で話題の商品を実際に使ってみてどう感じたかを、各方面の様々な方々にレポートしていただきました。
System5 Labs(8)
SYSTEM5スタッフが販売会社ならではの視点で執筆します。

HOME  >  COLUMN  >  [IMC Tokyo 2010]成熟期を迎えた通信と映像の融合を旗印としたIMC見どころは?