アクションカメラマーケットが今熱いぞ!

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アクション系カメラの検証と言えば筆者はMTB!

アクション系のカメラの定番と言えば真っ先に思い浮ぶのはGoPro。その勢力は凄まじい!NABShowにおいてもそのブーススペースは毎年大きく派手になっていく。更には映像系だけでは無く他分野の展示会にも最近はガッツリと進出している位だ。そんな絶大な勢力を止めるべく、老舗が送り込んで来たのが JVCのGC-XA1だ。GoProユーザーが「もう少しココが何とかなると良いのに…」と思う部分を殆ど搭載。価格も実質的に設定。本体のスイッチアクションを少なくする代わりにPCやスマートフォンからの接続(Wi-Fi)を利用し設定ミスを極力なくす仕様に仕上げられている。

また、この手のアクションカメラにとって重要であるカメラ映像の位置決めにもスマートフォンを活用する事ができる。例えば自分一人でもヘルメットマウントの映像を確認する事ができる様に。特にアクション系を映像を撮影する人達にはかなりセンセーショナル!少なくとも筆者のMTB仲間の内6名は既にJVCのGC-XA1を入手している。勿論元々はGoProユーザーである。

そんなアクション系の小型カメラに、SONYが宣戦布告?!と言う情報を夏前にUSのサイトから掴んだ。しかしその後は全く情報は無く、諦めていた矢先に、今月中旬にSONYさんから面白いカメラがあるんだけど?と打診があり、てっきりVG30やVG900系の話か?と思ったら、情報が無くなったこのカメラ「HDR-AS15」だったのである!

アクションカメラSONY HDR-AS15登場!アクション&完全防水カメラ

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SONYの元祖アクションカメラ「まめカムHD」と比較

HDR-AS15の最初のイメージは、スモール&ビッグ!…一体何言ってるんだ?と思われるかもしれないが、筐体自体は非常に小さい。例えるならJVCのアクションカメラの2/3位の質量イメージ。しかしこのカメラはGoProと同じく本体だけでは取り付けネジ穴等が無い為に今の所は手で持つしかない。基本は純正で付属されているマリンパックに入れる事により色々な場所への取り付けが可能となる。そしてこのマリンパックが只の防水パックとは違い凄まじく作りが良い。性能的には水深70mまでは全く問題が無いと言う。この深さがOKならアマチュアダイバークラスなら全く問題ないはず(因みにJVCは約5m、GoProは公称値よりも浅い水深で水漏れが発生)。妙にこの部分に力が入ったのか、かなり立派な筐体の物に入れなければならないので、実際の運用は大きくなってしまう。最もこの部分は担当者も苦笑しており、今後のアクセサリーで本体を固定する小型の物を作る予定だという。

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左:多目的ヘッドバンドでXCヘルメットに装着
右:ハンドルブラケットにはマリンパックと共に装着

今回は既にサンプルとして作られているアクセサリーから、自転車のハンドルマウントと多目的なヘッドバンド型、もう一つはゴーグルのバンドに付ける物の3種類をお借りしている。各々用途は名前の通り。GoProやJVCも同じなのだが自転車用のブラケットは多分アクションと言ってもロードレーサー系をイメージしているのか、MTBでの山道には全く対応できていない。ブラケットをハンドルに噛ませる部分にショック吸収剤を挟み込むタイプの為に、この部分が逆に悪路ではぶれてしまう。この部分を硬質ゴム等に変えるだけでもかなり違うのでMTB系にはお勧めだ。

ゴーグルにセットするタイプは特に明記する程特殊なギミックはない。ココまでの2種類はマリンパックに入れてから取り付けるタイプだが、多目的ヘッドバンド型はカメラ本体を挟み込むように入れるので余計な物が付かない分軽量でコンパクト。ヘッドバンドも調整幅が長くMTB系のヘルメットでも確実に固定することが出来る。

アクションカメラとしての性能

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GoProと同じく 筐体には映像モニターは付いていない。LCDには各種設定項目が表示されるだけだ。しかもマリンパックに入れてしまうとスイッチ類は後部のRECトリガーだけになってしまう。このシンプルさが驚異的な水深まで潜れる性能になるが流石に一般的に使うには厳しい。なのでスマートフォンやタブレットからWi-Fi接続で大まかに必要なカメラへの設定が出来る。ここでの設定項目は録画モード(HQ・STD・SLOW・SSLOW・VGA)手振れ補正・画角設定(170°/120°)から選択できる。撮影に関してはコレだけの設定で全く問題はない。また録画モードのSSLOWはスーパースローの略。アングルの170°はGoProの最大画角とほぼ同じだが、その画質は比べるに値しないと言っても過言ではない。

SONYの誇る裏面照射CMOSである「Exmor R」は、暗い所でノイズ感も少なく更に手振れ補正(120°固定)を組み合わせれば今までならブレて何が映っているか解らない様な映像もHDR-AS15ならクリアーに見える。またカメラからWi-Fiで接続された機器まで大凡15m~20mは映像を飛ばすことが出来る。これならSK8やBMXでのパークライドなら完全に網羅できるはずだ。しかし残念ながら水中では本体がほぼ沈んだ時点でWi-Fi接続は切れてしまうので、魚群探知機代わりに使用する事は不可能だ。このくらい離れていても全く問題なくモニタリングが出来る。

総評

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左:コンパクトな筐体は吸盤で自動車のボディに付けても問題ない。
右:水中映像はこんな感じにマイクブーム(4m)に先にステーで取り付けた。

後は大まかの部分ではバッテリー継続時間は大体1時間前後、本体下部に今後登場予定のドックやLCDモニターを取り付けることが可能なマルチコネクター付き。またプラグインパワー対応のマイク端子もあるので、インタビュー系のメモ代わりとしての使い道も広がるはずだ(各々マリンパック装着不可)。とにかくこのカメラの一番の特徴は手振れ補正と言える。サンプル映像を見て貰えば一目瞭然だ。

今回まだ最終型とはいえβ機としての機能も残っているので、特にお借りしたタブレットへの映像転送からの再生が若干上手くいかなかった。この先カメラと同時にソフトもバージョンアップをドンドンしていくとの事。

今年は筆者にはJVC vs SONYの図式が感じられる。それはアクションカメラも同じ様な構成になってきた。面白いカメラを作るJVCはともかく、SONYまでこの分野に入ってきたか?と思ったが元々はSD時代からまめカムという商品はあった。今回のカメラはその延長線上に近いカメラがリリースされたが、どうせならSONYのお家芸とも言える様な更なる小型化を次の機種には期待したい。

WRITER PROFILE

岡英史

岡英史

モータースポーツを経てビデオグラファーへと転身。ミドルレンジをキーワードに舞台撮影及びVP製作、最近ではLIVE収録やフォトグラファーの顔も持つ。