[SIGGRAPH ASIA 2009 Report]01: ヨコハマにSIGGRAPHがやってきた

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[SIGGRAPH ASIA 2009 Report]01: ヨコハマにSIGGRAPHがやってきた

2009-12-23 掲載

[SIGGRAPH ASIA 2009 Report]01: ヨコハマにSIGGRAPHがやってきた

ついに日本での開催だ。ヨコハマ・みなとみらいにSIGGRAPH(シーグラフ)がやってきた。第2回の開催となるSIGGRAPH ASIA 2009(シーグラフアジア2009)が、12月16日から4日間にわたってパシフィコ横浜の展示ホールA・Bと会議センターを使用して開催された。

SA2009_Hall.JPG SIGGRAPH ASIA 2009展示会場となったパシフィコ横浜 展示ホール。このホールの半分を利用して、ExhibitionやArt Gallary、Emarging Technologyの展示が行われた。

SIGGRAPHは毎年、8月上旬に米国で行われているコンピュータグラフィックスの国際学会&展示会だ。2009年は米ニューオリンズで開催され、そのレポートは8月に紹介した。このSIGGRAPHのアジア地域版にあたるものがSIGGRAPH ASIAであり、2008年にシンガポールで初開催となった。

以下に示すように今回のSIGGRAPH ASIAも、基本的に米国本家と同様の構成となっている。技術発表と教育関連事例紹介、作品展示、映像フェスティバルに、展示会が加わる構成だ。これらのプログラムのうち、日本開催ならではの取り組みとして追加されたのが、デジタル屋台だ。科学者やアーティスト、学校・企業向けに1×2メートルの極小ブースを貸し出し、作品やプロトタイプをアピールできるようにしていた。

SIGGRAPH ASIA 2009のプログラム

■技術発表と教育関連事例紹介■
1)Course Program:チュートリアルセッション
2)Technical Paper:技術論文発表
3)Sketch:斬新なアイデアやノウハウを紹介
4)Poster:アイデア初期段階や部分的な技術などを紹介
5)Educators Program:教育事例の紹介やワークショップ

■作品展示■
6)Emerging Technology:インタラクティブ技術やロボティクスなどさまざまな新技術展示
7)Art Gallary:国際的なアート展示
8)Digital Bazaar(デジタル屋台):アイデアや作品展示を通じて情報交換

■映像フェスティバル■
9)Computer Animation Festival:コンピュータアニメーション作品上映
10)Electronic Theater:コンピュータアニメーション優秀作品上映

■リクルート■
11)Job Fair:企業のリクルート活動

■CG関連機器展■
12)Exhibition:機器展

SA2009_TeckTalk_UP.JPG Exhibition会場の一角に設けられたTech Talkコーナー。Pixer Animationの映画『Up』(邦題:カールおじさんの空飛ぶ家)のメイキングは英語のみであったが、Tech Talkコーナーの外まで聴講者が溢れた。

SIGGRAPHは国際学会の位置づけであることから、これまでは英語での発表が行われてきた。これは、昨年初開催のSIGGRAPH ASIA 2008でも同様だ。今回、日本開催にあたり、一部で日本語も使うバイリンガルセッションが加わった。基調講演にあたるFuture Speakersでは同時通訳を採用したほか、Papersなどでは英語通訳を組み合わせる取り組みもなされた。こうした取り組みはSIGGRAPHとしても初めてのことだが、英語セッション/コミュニケーションに慣れていない日本人向けのカスタマイズと言える。

せっかくの同時通訳の取り組みだったが、同通レシーバーの受け渡し・返却には混乱が生じた。同通レシーバーは、参加証との引き換えで借り、返却時に参加証を引き取る方法で貸与されたのだが、Future Speakersなどのプログラムが終わると、参加証引き取りのための長い列が生じ、最後の人が返し終わるころには15分以上が過ぎているという状況だった。今後の同通レシーバー貸し出し方法に課題を残した。

会場には、韓国、中国、台湾、シンガポール、インドなどアジア圏からの来場者だけでなく、欧米諸国からの来場者も多数訪れた。4日間の会期中に会場を訪れた参加者は、50カ国・約6,500人であったという。アジア地域版という枠を越えて、実に国際色豊かな国際学会だったと言えるだろう。開催規模も、昨年シンガポールで開催された時は約3,200人であったことを考えれば、約2倍となる。

筆者は昨年のSIGGRAPH ASIAに参加していないが、展示会場や論文発表会場のいずれの状況を見ても、参加者不足でスカスカした感じは感じられなかった。むしろ、今年の混み具合は充分に10,000人を越えていると思ったほどだった。何人かの昨年参加者にも話を聞いてみたが、同じような印象をもったようだ。入場者数が多めに感じる展示会が多いなか、6,500人という数字が控え目に映るほど盛り上がっていたということの証かもしれない。

さて、次ページからは、SIGGRAPH ASIAのExhibitionでのトピックを見ていこう。


[ Writer : 秋山謙一 ]
[ DATE : 2009-12-23 ]
[ TAG : Report NOW! SIGGRAPH ASIA 2009 ]

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秋山謙一 (あきやま けんいち)
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