[スナック永子の勝手にMonthly Video Awards!]Vol.04 島田大介、この漢に注目せよ!

HOME  >  COLUMN  >  林永子  >  [スナック永子の勝手にMonthly Video Awards!]Vol.04 島田大介、この漢に注目せよ!

Column

[スナック永子の勝手にMonthly Video Awards!]Vol.04 島田大介、この漢に注目せよ!

2009-09-25 掲載

[スナック永子の勝手にMonthly Video Awards!]Vol.04  島田大介、この漢に注目せよ!

もう夏なんだな~、蝉、うるせえな~と、しみじみと黄昏しているうちに、もう秋ですよ。過ごしやすい季節がやって参りましたが、みなさん、いかがお過ごしでしょうか。

スナック永子(ながこ)の永子ママが月に一度、素敵な映像作品をご紹介する『勝手にMonthly Video Awards』も四回目。今まではいろいろなタイプの作品・監督をフィーチャーして参りましたが、今回は1人の監督による作風の違う4つのMV作品をご紹介したいと思います。

その監督は、島田大介

島田大介氏の主催「コトリフィルム(Qotori film)」の ID

夢に見た不思議な光景をより幻想的にコラージュさせたようなCG、モーション・グラフィックスから、 ヘアメイク、スタイリスト、アートとのコラボレーションによるアート・フィルム、芝居を絡めたドキュメンタリータッチの映像まで、手法にこだわることなく、柔軟に表現の可能性を広げる島田氏。音楽や被写体の良さを引き出すためならば、あらゆる手法を用いる努力を惜しまない。そんな彼のMVの近作は、それぞれ異なった個性を持つ意欲作。下記の4つの作品を、まさか同人物がクリエイトしたとは夢にも思っていないビューアーがそこかしこに!今回紹介する作品を見比べれば、そのギャップを十分、楽しめるはず。万華鏡のように多角的な魅力にあふれる、ミラクル島田ワールドをご堪能ください!

中島美嘉「Candy Girl」

舞台はピエロやダンサー、象を率いた怪しいサーカス一座の芝居小屋。東欧テイストなようでいてどことなくエスニックな雰囲気も漂う世界観の、「国籍レス」な自由度が島田氏らしい。重厚なカーテンの奥には、赤いハイヒールを履き、蟲惑的な表情で歌う中島美嘉がいる。夢想的だが、出演者のダンスやジャグリングなどの鮮やかな演技にハッとして、目が覚める思いも味わえるゴージャスな作品。版権の問題でここでは、視聴できません...申し訳ない!

High Speed Boyz「CHILDHOOD`S END」

謎の覆面バンドながらメンバーの素性が明らかとなり、デビュー前から巷を賑わせたHigh Speed Boyz。メジャーデビュー第一弾のMVにはメンバー全員が出演し、勢いのある演奏シーンを披露している。パフォーマーはもう1人、同じく(?)覆面ダンサーの「ひとりでできるもん(武村涼平)」。パフォーマンスの背景を彩る、ネオンカラーのデジタルなグラフィック・ワークがスタイリッシュ。

Caravan「Beautiful Losers」

芝生の上の随所にソファー、テーブルセット、鳥かご、楽器などを設置したセットにて、くつろいだり、演奏したり、思い思いの表情を見せるメンバーたち。自然の風景と数かすの人工物の、一見奇妙なマッチングに嬉しい意外性がある。また、小道具のチョイスや細部にまで繊細にこだわったレイアウトがハイセンス。ゆったりしたカメラワークとアニメーションが心地よい、リラクゼーション・ムービー。

VOLA&THE ORIENTAL MACHINE「WEEKEND LOVERS」

これぞ、最強低予算MV! 駅のプラットホーム、カラオケボックス、ゲームセンター、路上などでゲリラ撮影を敢行したというこの作品には、バンドのメンバー以外に、女子高生、メイド、舞妓、ホームで踊るダンサーなど癖のあるエキストラが出演! 見ていると、悪夢ではないが、脈絡のない奇妙な夢を見た後と同じような変な汗が出る、シュールな作品。ちなみに、機動力満点の撮影機材は Canon EOS 5D MarkⅡ。

という訳で、今回は島田大介氏を特集しました。強いて優秀な作品を挙げるなら、バンドものもいいけれど、島田氏には「ちょっと変わった女性のビューティー」をたくさん手がけてほしいという願いを込めて、中島美嘉さんのMVにしましょうか(見えないけどな)!それでは、また! 


[ Writer : 林永子 ]
[ DATE : 2009-09-25 ]
[ TAG : スナック永子の勝手にMonthly Video Awards! ]

関連のコラム一覧

[スナック永子の勝手にMonthly Video Awards!]Vol.26 2011年の映像シーンはInteractive and Primitive

[スナック永子の勝手にMonthly Video Awards!]Vol.26 2011年の映像シーンはInteractive and Primitive

あっという間に12月! もういくつ寝るとお正月! 1年を締めくくる時節に乗じて2011年を振り返ってみれば最低最凶! 12月もとっとと終われ! 厄災への愚痴はさておき、今年の映像シ .... 続きを読む

[スナック永子の勝手にMonthly Video Awards!]Vol.25 日本最高峰のクリエティブオフィス、キャビアの新しい仲間たち

[スナック永子の勝手にMonthly Video Awards!]Vol.25 日本最高峰のクリエティブオフィス、キャビアの新しい仲間たち

日本の広告映像界を牽引する映像作家集団とは? 高級食材キャビアの最高峰ブランドといえば、ロシア産ベルーガ。パンに「ええっ!」っと驚く量のベルーガを乗せてコップにがっつり注いだウォト .... 続きを読む

[スナック永子の勝手にMonthly Video Awards!]Vol.24 祝・スナック永子6周年で垣間みる映像の未来

[スナック永子の勝手にMonthly Video Awards!]Vol.24 祝・スナック永子6周年で垣間みる映像の未来

スナック永子がついに6周年を迎えました!感謝感激!今回はAR三兄弟の全面協力のもと、「こんな人と仕事がしたい」「こんなクリエイターを探している」「結婚したい」「恋がしたい」「融資し .... 続きを読む

[スナック永子の勝手にMonthly Video Awards!]Vol.23 重鎮リプチンスキーへのオマージュを味わえ!

[スナック永子の勝手にMonthly Video Awards!]Vol.23 重鎮リプチンスキーへのオマージュを味わえ!

夏休み真っただ中、相も変わらず家でだらだらビール飲みながら読書、筋トレ、映像鑑賞に励む独身界の最優秀残念賞こと、ママ永子だよ!おっはよー!という訳で、今月もお気に入り映像をまとめて .... 続きを読む

[スナック永子の勝手にMonthly Video Awards!]Vol.22 カンヌ国際広告祭で映像の今を知る!

[スナック永子の勝手にMonthly Video Awards!]Vol.22 カンヌ国際広告祭で映像の今を知る!

カンヌ国際広告祭を一気見! 毎年この時期になると、カンヌ国際広告祭にて日本の作品が受賞したというニュースを耳にします、家で。日頃より素晴らしい映像作品を心を込めて制作している制作者 .... 続きを読む

[スナック永子の勝手にMonthly Video Awards!]Vol.21 分割映像ムーブメント検証

[スナック永子の勝手にMonthly Video Awards!]Vol.21 分割映像ムーブメント検証

前回、このコラムでGoogle『Chrome Music Mixer』を使用したsalyu×salyu「ただのともだち」MVを紹介しましたが、ここのところ2、3年、分割画面を用いた .... 続きを読む

関連のニュース記事

WRITER PROFILE

林永子 (はやし・ながこ)
日本で唯一の映像ライター(連載:月刊「コマーシャル・フォト」 等)。日本の映像作家を世界に紹介するサイト「Tokyo Video Magazine VIS」編集長。2005年よりサロンイベント「スナック永子」を開催。通称「永子ママ」。講義、講演、モデレーター、司会、美術館等でのMV上映イベントプロデュースなど、その活動は多岐に渡る。


Writer

編集部(99)
PRONEWS編集部による新製品レビューやイベントレポートです。
稲田出(27)
映像専門雑誌編集者を経てPRONEWSに寄稿中。スチールカメラから動画までカメラと名のつくものであればなんでも乗りこなす。
石川幸宏(35)
映像専門雑誌DVJ編集長を経て、リアルイベントを中心とした「DVJ BUZZ TV」編成局長として活躍中。
小寺信良(23)
業界で噂の新製品を、AV WatchやITmediaのコラムでもおなじみの小寺信良氏がレポートする動画連載。
raitank(5)
あまたの海外ソースを読み漁ってHDSLRを独学。海外から仕入れた情報を日本語で発信するグラフィックデザイナー/アートディレクター。
ふるいちやすし(44)
自身で脚本、監督、撮影から編集、音楽までもこなすマルチプレーヤー。
岡英史(19)
バイクレース及びF3レース参戦など、映像とはかけ離れた経歴を持つ異色ビデオカメラマン
手塚一佳(44)
CGムービー制作、ネットワークゲーム制作を得意とするデジタルデザイン会社アイラ・ラボラトリの代表取締役。
江夏由洋(13)
兄弟で株式会社マリモレコーズを設立し、ノンリニアにおける映像技術、映像制作を中心に、最新技術を取り入れたワークフローを提案している。
山本久之(26)
映像エンジニア。フリーランスで映像設備のシステムインテグレーションと、ノンリニア編集に携わる。
林永子(26)
2005年よりサロンイベント「スナック永子」を開催。通称「永子ママ」
鍋潤太郎(18)
ロサンゼルスを拠点とするVFXジャーナリスト。
高野光太郎(4)
映像クリエイター。フリーランスにてミュージックビデオ、番組オープニングタイトル、CM、劇場映画、全てをデスクトップで制作。
安藤幸央(9)
無類のデジタルガジェット好きである筆者が、SIGGRAPH ASIAやCESなど海外の注目イベントを紹介。
猪蔵(5)
いつも腹ペコ。世の中の面白いことを常に探っている在野の雑誌編集者。
山下香欧(8)
米国ベンチャー企業のコンサルタントやフリーランスライターとして、業界出版雑誌に市場動向やイベントのレポートを投稿。
ヒマナイヌ(5)
頓知を駆使した創造企業
坪井昭久(5)
映像ディレクター。代表作はDNP(大日本印刷)コンセプト映像、よしもとディレクターズ100など。3D映像のノンリニア編集講師などを勤める。
萩原正喜(69)
米国コロラド州から、米国のデジタル放送事情からコロラドの日常まで多岐に渡るコラムをお届けします。
岡田智博(7)
クリエイティブクラスター代表。メディアアートと先端デザインを用いたコンテンツ開発を手がけるスーパー裏方。
江口靖二(5)
デジタルサイネージコンソーシアム常務理事、慶應義塾大学DMC機構研究員などを兼務。
しらいあきひこ(2)
カメラメーカー、ゲーム開発などの経験を持つ工学博士が最先端のVR技術を紹介。
今間俊博(5)
尚美学園大学 芸術情報学部 情報表現学科 教授。アナログ時代の事例を通じ、教育関連の最新動向を探る。
伊藤裕美(5)
オフィスH(あっしゅ)代表。下北沢トリウッドでアニメーション特集上映を毎年主催している。
秋山謙一(17)
PRONEWS記者。映像業界紙記者、CG雑誌デスクを経て、2001年からフリージャーナリストとして活動中。
UserReport(10)
業界で話題の商品を実際に使ってみてどう感じたかを、各方面の様々な方々にレポートしていただきました。
System5 Labs(8)
SYSTEM5スタッフが販売会社ならではの視点で執筆します。

HOME  >  COLUMN  >  [スナック永子の勝手にMonthly Video Awards!]Vol.04 島田大介、この漢に注目せよ!