[Point of View]Vol.15「KAYENNE」国内発表
2009-07-28 掲載
さる7月24日、トムソン・カノープス東京本部セミナールームにおいてプロダクションスイッチャー「KAYENNE」(カイエン)の説明会が開催された。
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| KAYENNE(カイエン) |
KAYENNEは、先般開催されたNAB2009で発表されたもので、Kayakの後継機にあたる機種とされており、モジュールを組み合わせることでフレキシブルにスイッチャーを構成することができるようになっている。最大で96入力/48出力、4.5M/E、30キーヤーを実現できるほか、人間工学に基づいた設計により、操作性も追及。
コントロールパネルやメニューレイアウトはKalypsoを踏襲しており、Kalypsoを使ったことのあるオペレーターには馴染みやすく、即座に使いこなすことができるようになっている。またKayakシリーズで培った機能と、新開発の機能を融合されており、全M/Eが6キーヤーに対応しているほか、Cut/Mixトランジションと6つのリニア/ルミナンスキーを行えるハーフM/Eなどを備えている。
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| パネルコントロールユニット。1台で最大2組のコントロールサーフェイス(M/E列とローカルAUXバス、などをサポートし、サテライトパネルを増設することも可能。コントロールパネルから15mまで離して設置できる。 |
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| 各モジュールは、ホットスワップが可能で、キャッシュカードのようなものを差込だけで、特別な工具なしで取り外すことができる。写真はその実演デモの様子 |
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| トランジションモジュール。視認性に優れたエンハンスドステータスディスプレイを搭載 |
KAYENNEは、コントロールパネルとビデオプロセッシングユニット(BRU)のほか、パネルコントロールユニット、メニューパネルなどで構成されているが、オプションで1M/EパネルやリモートAUXパネルなどを接続することができる。入出力数やM/Eなどの構成により、5つのフレームが用意されており、コントロールパネルもそれに応じて7種類の中から選択できるようになっている。コントロールパネルは、ソースセレクトモジュール、マルチファンクションモジュール、トランジションモジュール、ローカルE-MEMモジュール、ディバイスコントロールモジュール、マスターE-MEMモジュールを必要に応じて組み合わせて構成することが可能となっており、各モジュールは間単に着脱することができるような構造になっている。
こうしたモジュールを組み合わせて構成する方法は、ソニーのプロダクションスイッチャーDVS-7000(1995年に発売されたSDのスイッチャーで、後継機はMVS-8000)あたりから始まっているが、KAYENNEでは、ホットスワップが可能なほか、ソースセレクトやAUXバスモジュールには、有機発光ダイオード(OLED) によるソースネームディスプレーを備えているほか、すべてのボタンはカラー表示(RGB)が可能となっており、M/Eやキー、ソースやファンクションなどの機能ごとに色を変更することができるようになっている。さらに、マルチファンクションモジュールなどに配置されたボタンは、上部の4文字表示OLEDで機能を確認することができるようになっている。なお、こうしたモジュール方式を採用することで、1M/Eから4M/Eまで様々な構成を構築でき、モジュールによって1列で35、25、15のソースセレクトボタンを選択することが可能。
また、M/Eが6キーヤーに対応しているほか、Cut/Mixトランジションと6つのリニア/ルミナンスキーを行えるハーフM/Eを備えており、ハーフM/EによりPGM/PSTやロジカルM/Eとして使用することができる。なお、フルファンクションM/Eは最大4チャンネルのiDPMに対応可能で、ハーフM/E を含むすべてのM/Eには、FlexiKey、DoubleTake、スプリットレイヤーモードが標準搭載されている。
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| ヒビノ株式会社取締役ヒビノクロマテックDiv二本木 毅氏(右)。トムソン・カノープス株式会社代表取締役社長 須山康男氏(左) |
KAYENNEは、入力変換(MatchDef)と出力変換(SetDef)を搭載しており、カラースペースコンバートやモーションアダプテーションを備えた完全なアップ/ダウン/クロスコンバーターとして機能する。MatchDefは、変換された入力映像はAUXを含むすべてのバスで利用可能でで、SetDefはM/Eリソースを消費することなく1080i制作時に720pやSDの出力を行うなど、異なるフォーマットの信号を出力することが可能となっている。
なお、販売はヒビノ株式会社ヒビノクロマテックDivとパートナーシップで行うとしており、ヒビノ株式会社取締役 二本木 毅氏とトムソン・カノープス株式会社代表取締役社長 須山 康男氏による販売提携の挨拶が行われた
対応信号フォーマット
HD- 1080i 25/29.97/30
- 1080pSF 23.976/24/25/29.97/30
- 720p 50/59.94/60
- 525i 59.94
- 625i 50
主な特徴
- ソースルールはキーヤーと連動し、ソース選択時にPGM/PSTバスのキーOn/Off を自動的に切り替え
- HD素材を約1分記録可能なキャッシュと素早いアーカイブ/リストアを実現するKacheBackテクノロジーを備えた6チャンネルのImage Store を搭載
- 999のマクロを記録でき、パネルから様々な方法で呼び出し可能
- エフェクトの作成や編集に最適なE-MEMは1000個まで登録可能
- M/EバスまたはAUXバスの出力にはRGBカラーコレクションを適用可能
- 最大6つのディバイスコントロールウィンドウを搭載可能なパネルのシステムバーは、スイッチドプレビュー選択、およびマクロのラーン/アサインが可能
- オプションのディバイスコントロールモジュールは、外部のLanceまたはDNFボックスを置き換え、加えてサーバーやVTRのコンテンツにキューを出したり、制御が行えるQ-MEMを搭載
- フレームはホットスワップに対応し、前面からモジュールの着脱や電源ユニットの交換が可能
- 環境にやさしい低消費電力
- ホットスワップに対応したモジュール式パネル
- 10-bit 4:2:2 に対応し、最大96入力48出力が可能
- 入出力はHD/SD-SDIに加え、アップ/ダウン/クロスコンバートのオプションを選択可能
- 1.5M/Eから4.5M/Eまでの構成が可能
- Cut/Mixトランジションと6つのリニア/ルミナンスキーヤーを持つハーフM/Eをすべてのシステムに搭載
- フルファンクションのM/Eは6キーヤーに対応:4つのフルファンクションキーヤーと、2つのリニア/ルミナンスキーヤーを搭載
- フルファンクションのM/Eのキーヤーは、マスク、プリセットパターンワイプ、オプションのクロマキーなどに対応
- フルファンクションキーヤーは、Image Storeとは別に独立した2フレームのビデオ/キーのストレージを搭載
- KurlとSpektraを備えた4つのIntegrated DPM (iDPM)を全てのフルファンクションM/Eに搭載可能
- 8RUフレームは、プライマリー/セカンダリーコンバイナ出力を備えた4つの独立したeDPMチャンネルを搭載可能
- 全システムに標準搭載しているDoubleTake(スプリットM/Eモード)は、M/E数を最大10まで効果的に拡張可能
- 全システムに標準搭載しているFlexiKey (プログラマブルクリーンフィードモード)は、それぞれのM/E出力のキーヤーに対して個別に設定が可能
- 任意のパーティション(M/E)をビデオとキーのコンポジット出力を行うレイヤーモードに設定可能
- プライマリー/セカンダリーのパーティションを別々に操作可能なスプリットレバーアームを採用
- AUXバス出力でディゾルブやワイプを行えるAUXバストランジション
- 16:9映像に4:3映像を表示する際には自動的にピラーボックス(サイドパネル)で挿入
[ Writer : 編集部 ]
[ DATE : 2009-07-28 ]
[ TAG : Grass Valley トムソン・カノープス ]
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