[InterBEE2009]Day02:ノンリニア編集現場に求められた機能を垣間見る1日
2009年11月19日 更新
Inter BEE 2009 2日目である。昨日から雨が続いているが、人の出足は多いと感じられる。様々なカメラのアプローチから、その素材を取り扱う事が取り沙汰されるが、少しノンリニア編集について考えてみたい。しかしながらInter BEE 2009でのノンリニア編集システムでの話題は、大きなトピックは少なかった。NAB Show以降のバージョンアップ製品が国内でお披露目となったという状況で、既にバージョンアップが行なわれている製品だけに、派手な新製品デモは見当たらなかったという印象だ。
その中でも、目新しいことといえば、オートデスク。これまで、フィニッシング製品を中心にLinux版の製品ラインアップを揃えてきたが、今回初めてエディティング製品Smoke for Macのテクノロジープレビューを行なった。昨年夏以降、北米市場でもローバジェットな制作が増えてきており、低価格な制作ツールで制作したことによるクリエイティビティの落ち込みの声もあり、高品質な制作が行なえるエディティングシステムとして、開発を進めていくことにしたようだ。
さて、対応機器の幅を広げる取り組みをしていたのは、トムソン・カノープス。最新版のEDIUS Neo 2 Boosterにおいて、AVCHD素材のプレビューやスクラブ再生での応答性の良さに対して関心が高まってきているようだ。これは番組に応募される視聴者投稿ムービーがAVCHD素材ベースのものが増えていることが背景にあるようで、AVCHD素材のレスポンス改善が望まれていたということの証でもある。深夜番組で芸能人が扱うハンディカメラが小型HDVカメラレコーダーへと回帰していたことでも、AVCHD素材の扱いが一苦労するということがわかるだろう。
EDIUS Neo 2 Boosterでの取り組みは、各社のデジタル一眼レフカメラが扱う動画への対応も強化している。解像度720のAVCHD Liteはもちろん、ニコンのモーションJPEG、キヤノンのH.264+リニアPCMについても対応し、ソフトウェア内でフレームレート処理を行なうことで、特別な変換を行うことなくタイムライン上で扱えるようにしているという。EDIUS Neo 2 Boosterは誰もが気軽に編集できるようにするノンリニアエントリー製品でもあることから、こうした気遣いが必要なのだが、30pと29.97pの違いで生じる尺長のズレに悩まされるケースも多いだけにありがたい機能と言える。
プロ向けノンリニア編集ソフトでは、AVC-Intra 100などのハイビットレートI-Frameコーデックや4KネイティブファイルのREDCODE RAWといったハイエンドカメラコーデックへの対応に注目が集まるのは、周知のことだ。民生機などの取り扱われるフォーマットやコーデックは、ほとんど無視されてきたと言ってもいい。しかし、プロが扱う製品だからこそ、民生で使われているAVCHDコーデックやデジタル一眼レフムービーが、ストレスなく扱える製品を、現場は求めていたのではないだろうかと感じた。
[ Editor : 編集部 ]
[ DATE : 2009年11月19日 ]
[ TAG : Inter BEE 2009 ]
関連のコラム一覧
|
|
[Cutting Edge]Vol.05 Smoke for Macの開発経緯をAutodeskプロダクトマネジャーに聞くオートデスク(東京都中央区)は、2009年11月18~20日に千葉市・幕張メッセで開催されたInter BEE 2009でテクノロジー・プレビューを行い、開発中のエディトリアル・フ .... 続きを読む |
|
|
[Point of View]Vol.23 AJA Video Systemsプロダクトチームが語るKi ProのツボAJA Video Systemsは、Inter BEE 2009において、ProRes 422 テープレスメディアレコーダーKi Proを中心とした出展を行った。会期に合わせて、 .... 続きを読む |
|
|
[InterBEE2009]Day03:3日間を振り返って...Inter BEE 2009が閉幕した。3日間の会期を終えてみれば、やはり昨年よりも入場者数の少ない展示会となってしまった。しかし、そんな数字と会場の雰囲気はリンクしていなかったの .... 続きを読む |
|
|
[InterBEE2009]Day01:放送業界にもステレオスコピック3Dの波見えてくる今年のトレンドとは?本日より千葉市の幕張メッセでInter BEE 2009が開幕した。昨年まで、数年にわたってブース増床を続けてきたInter BEEだが、今年は4~ .... 続きを読む |
- [InterBEE2009]Day01:放送業界にもステレオスコピック3Dの波 (2009年11月19日)
最新のコラム一覧
- [コロラド紀行]Vol.51 コロラドのバンクーバー冬季オリンピック (2010年03月12日)
- [東京Petit-Cine協会]Vol.08 カメラを動かすということ-その3- (2010年03月12日)
- [DIGITAL SIGNAGE EXPO 2010レポート]成熟過程に入った米国サイネージ市場 (2010年03月09日)
- [オタク社長が見たAsianimationの世界]Vol.14 香港マカオのアニメ/ゲーム事情 (2010年03月05日)
- [Cutting Edge]Vol.07 ドラマ『不毛地帯』でAdobeソリューションを活用 (2010年03月02日)
関連のニュース記事
- VPJ、InterBEEにてオープン環境におけるハイエンド映像制作ワークフローを新製品ラインアップで公開 (2009年10月28日)
- オートデスク、InterBEE2009の出展内容を発表 (2009年10月23日)
EDITER PROFILE
編集部
PRONEWS編集部による新製品レビューやイベントレポートです。
編集部 のコラム一覧
Editor
|
編集部(52) PRONEWS編集部による新製品レビューやイベントレポートです。 |
|
石川幸宏(13) 映像専門雑誌DVJ編集長を経て、リアルイベントを中心とした「DVJ BUZZ TV」編成局長として活躍中。 |
|
小寺信良(9) 業界で噂の新製品を、AV WatchやITmediaのコラムでもおなじみの小寺信良氏がレポートする動画連載。 |
|
秋山謙一(11) PRONEWS記者。映像業界紙記者、CG雑誌デスクを経て、2001年からフリージャーナリストとして活動中。 |
|
ふるいちやすし(9) 自身で脚本、監督、撮影から編集、音楽までもこなすマルチプレーヤー。 |
|
林永子(9) 2005年よりサロンイベント「スナック永子」を開催。通称「永子ママ」 |
|
手塚一佳(14) CGムービー制作、ネットワークゲーム制作を得意とするデジタルデザイン会社アイラ・ラボラトリの代表取締役。 |
|
岡田智博(7) クリエイティブクラスター代表。メディアアートと先端デザインを用いたコンテンツ開発を手がけるスーパー裏方。 |
|
UserReport(10) 業界で話題の商品を実際に使ってみてどう感じたかを、各方面の様々な方々にレポートしていただきました。 |
|
山下香欧(5) 米国ベンチャー企業のコンサルタントやフリーランスライターとして、業界出版雑誌に市場動向やイベントのレポートを投稿。 |
|
猪蔵(5) いつも腹ペコ。世の中の面白いことを常に探っている在野の雑誌編集者。 |
|
江口靖二(5) デジタルサイネージコンソーシアム常務理事、慶應義塾大学DMC機構研究員などを兼務。 |
|
安藤幸央(7) 無類のデジタルガジェット好きである筆者が、SIGGRAPH ASIAやCESなど海外の注目イベントを紹介。 |
|
高野光太郎(4) 映像クリエイター。フリーランスにてミュージックビデオ、番組オープニングタイトル、CM、劇場映画、全てをデスクトップで制作。 |
|
萩原正喜(51) 米国コロラド州から、米国のデジタル放送事情からコロラドの日常まで多岐に渡るコラムをお届けします。 |
|
System5 Labs(8) SYSTEM5スタッフが販売会社ならではの視点で執筆します。 |
|
稲田出(4) 映像専門雑誌編集者を経てPRONEWSに寄稿中。スチールカメラから動画までカメラと名のつくものであればなんでも乗りこなす。 |
|
ヒマナイヌ(5) 頓知を駆使した創造企業 |
|
しらいあきひこ(2) カメラメーカー、ゲーム開発などの経験を持つ工学博士が最先端のVR技術を紹介。 |
|
岡英史(2) バイクレース及びF3レース参戦など、映像とはかけ離れた経歴を持つ異色ビデオカメラマン |
|
今間俊博(5) 尚美学園大学 芸術情報学部 情報表現学科 教授。アナログ時代の事例を通じ、教育関連の最新動向を探る。 |
|
伊藤裕美(5) オフィスH(あっしゅ)代表。下北沢トリウッドでアニメーション特集上映を毎年主催している。 |
Tag
- Inter BEE
- Inter BEE 2009
- SONY
- IMC TOKYO
- NAB SHOW
- Panasonic
- 3D映像
- Avid
- RED DIGITAL CINEMA
- Adobe
- Autodesk
- コロラド紀行
- デジタルシネマ
- 地上デジタル放送
- AJA
- Apple
- Final Cut Pro
- PRONEWS TV Live
- ケーブルテレビショー
- Canon
- H.264
- IBC
- Omneon
- Point of View
- トムソン・カノープス
- AVCHD
- CEATEC JAPAN
- Quantel
- デジタルサイネージ
- 4K
- セッション・カンファレンス
- Ki Pro
- Matrox
- Victor/JVC
- BlackmagicDesign
- Stereoscopic 3D
- VPJ
- アスク
- Blu-ray
- オタク社長が見たAsianimationの世界

