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[Road to InterBEE2009]Vol.05 Vegasで僕らは自由を手に入れる! [完結編]

2009年11月30日 更新

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[Road to InterBEE2009]Vol.05 Vegasで僕らは自由を手に入れる! [完結編]

InterBEE2009に臨む!Vegasとともに!

吟味を重ねた機材とソフトウェア選び、機材を入念に準備しいよいよ我々は、InterBEE2009に臨んだ。備えあれば憂いなし。しかし荷物の総量は多く、映像機器というものはその呪縛からは逃れられないのは仕方がない!

iwasawa00.JPG
運び込まれた機材の山。Web上で展開するといえども、その規模は通常の映像制作とあまり変わらないのだ。

さて、PRONEWSの動画取材チームとして参加してきたInterBEEも今年で3年目になる。全ブースを収めるために機動重視のワークフローでリスト化することによって、編集をせず、業界で初めてYouTubeを採用した一年目。ほとんど懐疑的な目で見られていたことが懐かしい。それからインターネットの動画環境も大きく進化し、今回はYouTubeHDで速報を行うことになった。会期中に1080P再生が世正式に採用され、映像発表の場として外せなくなった事も隔世の感がある。ネットに比べれば映像機器の進化は、ゆっくりとしたものだが、アウトプット環境が様々になったことで、ファイルベースの環境でノンリニアに要求されるモノを大きく変化してきた。いよいよ今回、編集ソフトVegasPro9の真価を説く時が来た。今回は2チーム体制で撮影、編集、アップロードまでを一人で完結させるミニマルなチーム(昨年は8チーム)で臨んだ。そのうちの1人のディレクター岩沢氏にその使用感を紐解いてもらおう。

VegasPro9 ファーストインプレッション

vegas_capture1.jpg

事前にソフトを自分の環境に持ち込んで試したところ、まずとにかく安定していることに感心した。筆者のメイン環境は、Mac。初回テストは、映像編集用高スペックマシンでは無かったのだが、HDV素材を入れても、コマを落ちせず、プレビュー再生。止まること無く作業を続けることが出来た。初めて触ってみて感じたことは、「ほぼすべての作業をタイムラインで完了させる」事だ。タイムライン上の素材を前後にドラッグすることで、自由にクリップ間の重なりを伸縮可能で、時間軸方向に対しての動きが一定で、総尺を厳密に気にしなくてよい環境であれば、試行錯誤が存分にできることがうれしい。あとは、全体的に、キーボード操作よりも、マウス操作を中心とした直感的編集に向いているのは、言うまでもない。

実際の制作中に感じたこと

iwasawa01.jpg
不眠不休で取材編集に臨む筆者。意外にも作業はスムーズに進む。

今回は、撮影後、すぐさま編集を行い、完成した映像を随時アップして行くという「時間」勝負の部分も大きい。そのため使い慣れた編集環境(Mac-Final Cut Studio)に比べての細かな違いに戸惑ったのが正直なところあった。とくに、素材のチェックという意味では、リストにあるクリップをダブルクリックするとタイムラインに配置されてしまうので、OK/NGテイクを探すための作業にしてはマウスの操作が幾分多くなり、慣れるまで苦労した。

ある程度、動作の特性を掴んでからは、編集用にファイルを変換すること無く、コピー完了後にすぐに作業に入ることができ特にプレビュー再生が軽快なので、ストレス無く編集作業を行うことが出来た。

「噛めば噛むほど味の出るソフトウェアだな~」とスタッフと話したのを覚えている。

細かい点になるが、今回の取材時に、インタビューマイクとカメラマイクを左右のチャンネルに振って収録という比較的オーソドックスな設定で望んだのだが、トラックを跨いで片チャンネルにまとめる方法がわからず、トラックごとに設定をする必要があったのが気になった。

vegas_capture5.jpg
中間ファイルを作らず最終的にレンダリングで完成させるワークフローは、かつてのノンリニア編集ソフトウェアでは定番だった。

また、編集時には、大変軽快で安定しているVegasなのだが、さぁ最終ファイルを吐き出そうという段になるとレンダリングに結構な時間がかかってしまった。次の取材タイミングまでに編集が終わっている場合には、レンダリングをしている間に、新たなブース取材へと向かえば良いのだが、なかなかそうも行かず、レンダリング待ちの時間が多くかかったのは、予想外であった。

今後バッチ処理や別途レンダリングのみをバックグラウンドで行えるような環境が出来ると良いと思った。

操作をしながら思ったことは、作り込みも要求されるが、アフターエフェクツやモーションを立ち上げるほどではないという作業用途であれば、最適なソフトになりうるということ。

エフェクトを含めた、ほぼすべての作業がタイムライン上で完結し、プレビューも軽快なので音楽現場のスタッフ、とくにインディーズアーティストなどが、少々凝ったムービーを作るには1本で様々な用途に使えるようになっていると思う。

最近ではマイスペースでのプロモーションなどは、マネージメントオフィスのスタッフが制作しているものも増えているようなので、これから覚える人にはお勧め出来るソフトになっている。

編集の自由が手に入るVegasPro9

前述の通り、最終のレンダリング時に処理がかなり重くなるので、その部分を補完するボード類があるとよりパワフルな環境が構築出来るようになることを期待したい。また、今回の作業ではタイトルのベースをフォトショップで作成し加工したのだが、ベースとなるレイアウトをファイルとして外部出力し、フォーマットとして登録することが出来れば、ルーチンの作業などの効率化が出来るかと思うので、そういった部分でも拡張に期待したい。

使っていくかどうかといえばもちろんYesということになるだろう。


txt:岩沢卓 構成:編集部

[ Editor : 編集部 ]
[ DATE : 2009年11月30日 ]
[ TAG : Road to InterBEE2009 ]

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