[東京Petit-Cine協会]Vol.10 東京Petit-Cine協会からの御礼
2010-06-15 掲載
10回目にして思う事
[東京Petit-Cine協会]の連載が晴れて第10回を迎えた。本当に感謝しています。何より毎回読んで下さっている皆様、そしてこのわがままな企画を温かく続けさせて下さっているPRONEWSのスタッフの皆様、そしてそして記事を書くために協力してくださった役者さん、モデルさん、映像制作の仲間たち、ありがとう!ぜひこれからもよろしくお願いします。
さて今回皆さんにご挨拶するのには訳がある。ここの所、技術の話ばかりしてしまっているが、それにしてはこの「東京Petit-Cine協会」というタイトル、違和感を持つ方もいるだろう。この名前は僕が10年も前に作ろうとしていた映像制作者とサポーターの為のネットワークの名前なのだ。その理念はとにかく映像制作文化を盛り上げるべく出演者も含めて技術者、クリエーター達を直接結び付けようとしたものだった。
当時はDV全盛の時代で映像を作るチームがそれなりの活気を見せていたのだが、その"横の繋がり"は乏しく、チームによっては音楽をやる人がいなかったり、メイクや衣装をやる人と知り合う機会がないとか、とても残念な状態があった。もちろん大規模なプロジェクトであればプロデューサーが一揃えの「組」を作ってくれるはずで心配ないのだが、それはすでに「業務」の話であってワンステップクリアした人達の言わば成功者の環境である。
私の考える「文化」とはその成功者を育む為の環境であり、一回り外側(下ではない)にある世界で、そこを技術的にも人材的にも向上させないと未来の映像界は成り立たないはずだと考えている。残念ながら私の力不足でその時は協会を具現化させることは出来なかったが、今もその思いは消えていない。それどころか今の技術と環境は当時から比べると格段の表現力と高品質を提供してくれているはずだし、それもPetit-Cineレベルでも手の届く所にある。
倉本夏希ブログ : http://ameblo.jp/shineway/
むしろ今こそ「文化」というレベルの映像界の向上を計る時だと思う。その為のヒントや知識をここから発信し、より良い作品が生まれるきっかけになってくれる事を切望している。そしていつか高いレベルで人のネットワークを構築できる事を今も変わらず願っている。つまりこの連載の許に集まってくれている皆さんこそが「東京Petit-Cine協会」の意義なんです。
*『倉本夏希/リボン』のPVの撮影は映像制作集団ジャンギリの前田達哉君と総勢三人だけで慣行。彼もまた映像作家であり、共に学び合い、手伝い合いながらお互いの作品を作っている、僕の最も貴重な仲間。
[ Writer : ふるいちやすし ]
[ DATE : 2010-06-15 ]
[ TAG : 東京Petit-Cine協会 ]
関連のコラム一覧
|
|
[東京Petit-Cine協会]Vol.29 クリエイターズカメラのススメ~自分だけの画作り、コントラストとディテールを考える 3いささか遅くなりましたが、新年おめでとうございます。今年もPRONEWS、東京Petit-Cine協会、そしてふるいちやすしをよろしくお願いいたします。私たちもまた、皆様の映像制作 .... 続きを読む |
|
|
[東京Petit-Cine協会]Vol.28 クリエイターズカメラのススメ~自分だけの画作り、コントラストとディテールを考える 2Inter BEEは新しい絵の具のお披露目会。とでも言えばもっとクリエイター達が集まってくれるのだろうか?少なくとも僕はそう思って毎年見ている。ただ会場でクリエイターに出会う事は稀 .... 続きを読む |
|
|
[東京Petit-Cine協会]Vol.27 クリエイターズカメラのススメ~自分だけの画作り、コントラストとディテールを考える「被写界深度のコントロール」再考 女優:横張芽衣(公式ブログ『ひつじがいっぴき』) 前回解説した「被写界深度のコントロール」という物は、レンズの選択、絞りとNDフィルターの使い方等 .... 続きを読む |
|
|
[東京Petit-Cine協会]Vol.26 クリエイターズカメラのススメ~レンズ交換とフォーカシングで変わる画作りカメラがどんどん新しくなってゆく。本当はクリエーターの要求に応じる形で技術が進歩していくのが望ましいとも思うのだが、最近は技術先行の感は否めず、クリエーターはそれに追いつくのがやっ .... 続きを読む |
|
|
[東京Petit-Cine協会]Vol.25 クリエイターズカメラのススメ~FS100の懐の深さ「所有」すべきクリエイターズカメラSONY NEX-FS100 前々回より「所有」すべきクリエイターズカメラとしてSONY NEX-FS100を紹介してきたが、日本国内よりも欧米を .... 続きを読む |
|
|
[東京Petit-Cine協会]Vol.24 クリエイターズカメラのススメ~カメラの新基準とはクリエーターズカメラについてもう一度語ろう 映像クリエーターの目となり手足となるカメラという道具が、突き詰めればレンズとセンサーだという意見が最近よく聞かれる。これは今後、映像の非 .... 続きを読む |
- [東京Petit-Cine協会]Vol.23 クリエイターズカメラのススメ~カメラは所有しよう (2011-07-12)
- [東京Petit-Cine協会]Vol.22 セリフを録る為のマイキング~その4「レコーダー編」 (2011-06-10)
- [東京Petit-Cine協会]Vol.21 セリフを録る為のマイキング~その3「ピンマイク編」 (2011-05-10)
- [東京Petit-Cine協会]Vol.20 セリフを録る為のマイキング~その2「コンデンサーマイク編」 (2011-04-05)
- [東京Petit-Cine協会]Vol.19 セリフを録る為のマイキング~その1「ガンマイク編」 (2011-03-11)
- [東京Petit-Cine協会]Vol.18 マイクを知る事から始めよう (2011-02-04)
最新のコラム一覧
- [raitank fountain]Vol.03 EOS C300インプレッション番外編〜"普段使い"のC300 (2012-02-03)
- [コロラド紀行]Vol.69 アメリカの郵便制度の台所事情 (2012-02-03)
- [DigitalGang!]Shoot.01 GoPro HD HERO2に思いを馳せる! (2012-02-01)
- [Do it]今求められるDIT(デジタル・イメージング・テクニシャン)とは? (2012-01-25)
- [岡英史のNewFinder]Vol.17 街のビデオ屋的3D制作2 ~JVCケンウッドのGY-HMZ1に注目! (2012-01-24)
関連のニュース記事
WRITER PROFILE
ふるいちやすし
映像作家・音楽家・作曲家として数々のサウンドトラックやアーティストへの楽曲提供等も行い、自身で脚本、監督、撮影から編集、音楽までもこなすマルチプレーヤー。企業VPやCM等の制作と平行して、年に何本もの自主制作作品を制作している。
Studio :Loo-Ral Art
Mail : fuluichi-yas@loo-ral.com
ふるいちやすし のコラム一覧
Writer
|
編集部(99) PRONEWS編集部による新製品レビューやイベントレポートです。 |
|
稲田出(27) 映像専門雑誌編集者を経てPRONEWSに寄稿中。スチールカメラから動画までカメラと名のつくものであればなんでも乗りこなす。 |
|
石川幸宏(35) 映像専門雑誌DVJ編集長を経て、リアルイベントを中心とした「DVJ BUZZ TV」編成局長として活躍中。 |
|
小寺信良(23) 業界で噂の新製品を、AV WatchやITmediaのコラムでもおなじみの小寺信良氏がレポートする動画連載。 |
|
raitank(5) あまたの海外ソースを読み漁ってHDSLRを独学。海外から仕入れた情報を日本語で発信するグラフィックデザイナー/アートディレクター。 |
|
ふるいちやすし(44) 自身で脚本、監督、撮影から編集、音楽までもこなすマルチプレーヤー。 |
|
岡英史(19) バイクレース及びF3レース参戦など、映像とはかけ離れた経歴を持つ異色ビデオカメラマン |
|
手塚一佳(44) CGムービー制作、ネットワークゲーム制作を得意とするデジタルデザイン会社アイラ・ラボラトリの代表取締役。 |
|
江夏由洋(13) 兄弟で株式会社マリモレコーズを設立し、ノンリニアにおける映像技術、映像制作を中心に、最新技術を取り入れたワークフローを提案している。 |
|
山本久之(26) 映像エンジニア。フリーランスで映像設備のシステムインテグレーションと、ノンリニア編集に携わる。 |
|
林永子(26) 2005年よりサロンイベント「スナック永子」を開催。通称「永子ママ」 |
|
鍋潤太郎(18) ロサンゼルスを拠点とするVFXジャーナリスト。 |
|
高野光太郎(4) 映像クリエイター。フリーランスにてミュージックビデオ、番組オープニングタイトル、CM、劇場映画、全てをデスクトップで制作。 |
|
安藤幸央(9) 無類のデジタルガジェット好きである筆者が、SIGGRAPH ASIAやCESなど海外の注目イベントを紹介。 |
|
猪蔵(5) いつも腹ペコ。世の中の面白いことを常に探っている在野の雑誌編集者。 |
|
山下香欧(8) 米国ベンチャー企業のコンサルタントやフリーランスライターとして、業界出版雑誌に市場動向やイベントのレポートを投稿。 |
|
ヒマナイヌ(5) 頓知を駆使した創造企業 |
|
坪井昭久(5) 映像ディレクター。代表作はDNP(大日本印刷)コンセプト映像、よしもとディレクターズ100など。3D映像のノンリニア編集講師などを勤める。 |
|
萩原正喜(69) 米国コロラド州から、米国のデジタル放送事情からコロラドの日常まで多岐に渡るコラムをお届けします。 |
|
岡田智博(7) クリエイティブクラスター代表。メディアアートと先端デザインを用いたコンテンツ開発を手がけるスーパー裏方。 |
|
江口靖二(5) デジタルサイネージコンソーシアム常務理事、慶應義塾大学DMC機構研究員などを兼務。 |
|
しらいあきひこ(2) カメラメーカー、ゲーム開発などの経験を持つ工学博士が最先端のVR技術を紹介。 |
|
今間俊博(5) 尚美学園大学 芸術情報学部 情報表現学科 教授。アナログ時代の事例を通じ、教育関連の最新動向を探る。 |
|
伊藤裕美(5) オフィスH(あっしゅ)代表。下北沢トリウッドでアニメーション特集上映を毎年主催している。 |
|
秋山謙一(17) PRONEWS記者。映像業界紙記者、CG雑誌デスクを経て、2001年からフリージャーナリストとして活動中。 |
|
UserReport(10) 業界で話題の商品を実際に使ってみてどう感じたかを、各方面の様々な方々にレポートしていただきました。 |
|
System5 Labs(8) SYSTEM5スタッフが販売会社ならではの視点で執筆します。 |
