[DVJ BUZZ TV]Vol.08 InterBEEと2009年を振り返る
2009-12-11 掲載
12月1日(火)にアップルストア銀座にて開催した、DVJ BUZZ TV #8 「After InterBEE2009 /専門記者たちが見た映像制作ツールの最先端」では、今年の国際放送機器展:InterBEE2009で発表された映像関連技術の最先端のテクノロジーや製品について、映像業界の専門家であり、多くのメディアにも執筆しているこのプロ映像業界専門の記者、そしてクリエイターの方を招き、各人の専門の目から見たInterBEEレポートと、何が今年のトレンドだったのか?何が注目の技術だったか?」検証するイベントを開催した。
ゲストスピーカーには当PRONEWSコラムでもお馴染みの小寺信良氏、PRONEWS統括プロデューサー兼編集の猪蔵氏、フリーライターの秋山謙一氏、そしてRED ONEユーザーでも有名な、カメラマンの倉田良太氏を迎えて、それぞれの視点から見たInterBEE2009の魅力を語って頂いた。
各人専門の視点も様々だが、結果として3D、ファイルベース、DSLRといったキーワードが中心となり、それぞれが各人の見解でレポートされた点が面白かったと言える。猪蔵氏は「Big Movie, Little Camera」という視点が日本でも根付いてきた感があることを示唆、秋山氏は250万円というキーワードとともにポストプロダクションの機材投資への方向性の転換を予見。倉田氏はカメラマンの視点から、EOS 5D markⅡのフルイメージャーを活かせるツァイスのコンパクトプライムレンズの関係性に着目、小寺氏はソニーの3Dソリューションを基軸に今後のファイルベース運用のトレンドを推察して頂いた。
当日の内容は、下記のサイトにオンデマンドビデオとして掲示しているので、興味のある方はじっくり見てみて欲しい。
個人的には、折からの不況の影響もあり、あまり盛り上がらないと予測していたが、実はその逆で、出展側もこのような苦境にこそ新たな製品が求められるという意気込みで新製品を出し、来場者もこの苦境を乗り切るための方法を模索しに、InterBEE会場へ足を運んだ人も多かったようで、結果は充実した良い内容のイベントになったことは幸いだ。
さらに伝えたい Inter BEE 2009
ここでイベント当日では紹介しきれなかったブースや製品を少し紹介しよう。
■Da Vinci Resolve 4
つい数ヶ月前にブラックマジックデザイン社(BMD)が買収したカラーグレーディングシステム ダ・ビンチ。従来と同じくフォトロンが国内販売を担当、同社ブースに展示された。この最強CGSを手に入れた背景には、BMD社のCEOの強い思い入れがあったからと聞く。最新のResolve 4/Resolve 4 3Dも、従来ハードウェア交換でバージョンアップしていたものを、同社の傘下によりソフトウェアバージョンアップできるようになり、値段も安くできたことから、イメージスタジオ109、サウンドシティの2社のポストプロダクションが今回導入を早々に決めている。
■EPSON ULTIMICRON(アルティミクロン)
セイコーエプソンが開発した超小型、高解像度のEVF(電子ファインダー)用のカラー液晶パネル。HD化、2K、4Kなどの高解像度化が進むデジタルカメラの分野において精密な画像を表現するためにはEVFの精度が要求される。同社は液晶プロジェクター技術を応用し、アクティブマトリクス駆動方式の透過型LCD、HTPS(高温ポリシリコン)TFT液晶の同製品を開発、RGB残像が出ないRGBフィルター方式を採用。同製品はすでに、デジタルカメラ/オリンパスPEN(E-P2)オプションの電子ビューファインダーVF-2に採用されていることを発表した。今回は0.6型で約236万画素(1024×768ドット)のXGAを初公開。
■プロ機材ドットコム
InterBEE初出展となるカメラ周辺機器のネット販売会社、プロ機材ドットコム。折からのDSLRブームで、スチルの世界から動画を目指すカメラマンが増える中、やはりビデオ関連機材は高いということから、 安価なムービー関連機材を引っさげて出展。7万円を切るマットボックスや1万円台のショルダーパッドやLEDライトなど、どれも安価(=適正価格)な商品ばかりで会場でも大人気。
■システム計画研究所/ISP ROBUSKEY(銀一ブース)
従来からの静止画用Adobe Photoshopプラグインに加えて、Adobe After Effectsのプラグインソフトとして11月18日(InterBEE開催当日)に発売された、リアルタイムクロマキー合成プラグイン「ROBUSKEY動画版」。人物の抜けに特化した高精度の国産ソフトで、ざっくりマスク機能など簡単にワンクリックで高精度の抜きを実現する優れもの。価格も39,900円でWin版、Mac版同時発売。
さいごに...
DVJ BUZZ TVを今年もご支援ありがとうございました。来年も新たな方向性を模索しつつ、映像エボリューションのためのリアルイベント/ライブストリームメディア DVJ BUZZ TVを運営していきますので、応援よろしくお願いします。次回DVJ BUZZ TV #9は、新年1月12日(火)18:30〜、アップルストア銀座3Fシアターで開催。 テーマは「売れる脚本、売れない脚本/ハリウッドストーリーテリング技法の裏側に迫る!」ハリウッドから世界に通用する脚本論の講師をお招きしての90分!乞うご期待!
[ Writer : 石川幸宏 ]
[ DATE : 2009-12-11 ]
[ TAG : DVJ BUZZ TV Inter BEE ]
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WRITER PROFILE
石川幸宏
映像専門雑誌DVJ編集長を経て、2009年4月よりリアルイベントを中心とした「DVJ BUZZ TV」編成局長として活躍中。
石川幸宏 のコラム一覧
Writer
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編集部(99) PRONEWS編集部による新製品レビューやイベントレポートです。 |
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稲田出(27) 映像専門雑誌編集者を経てPRONEWSに寄稿中。スチールカメラから動画までカメラと名のつくものであればなんでも乗りこなす。 |
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石川幸宏(35) 映像専門雑誌DVJ編集長を経て、リアルイベントを中心とした「DVJ BUZZ TV」編成局長として活躍中。 |
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小寺信良(23) 業界で噂の新製品を、AV WatchやITmediaのコラムでもおなじみの小寺信良氏がレポートする動画連載。 |
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raitank(5) あまたの海外ソースを読み漁ってHDSLRを独学。海外から仕入れた情報を日本語で発信するグラフィックデザイナー/アートディレクター。 |
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ふるいちやすし(44) 自身で脚本、監督、撮影から編集、音楽までもこなすマルチプレーヤー。 |
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岡英史(19) バイクレース及びF3レース参戦など、映像とはかけ離れた経歴を持つ異色ビデオカメラマン |
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山本久之(26) 映像エンジニア。フリーランスで映像設備のシステムインテグレーションと、ノンリニア編集に携わる。 |
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林永子(26) 2005年よりサロンイベント「スナック永子」を開催。通称「永子ママ」 |
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高野光太郎(4) 映像クリエイター。フリーランスにてミュージックビデオ、番組オープニングタイトル、CM、劇場映画、全てをデスクトップで制作。 |
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坪井昭久(5) 映像ディレクター。代表作はDNP(大日本印刷)コンセプト映像、よしもとディレクターズ100など。3D映像のノンリニア編集講師などを勤める。 |
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岡田智博(7) クリエイティブクラスター代表。メディアアートと先端デザインを用いたコンテンツ開発を手がけるスーパー裏方。 |
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秋山謙一(17) PRONEWS記者。映像業界紙記者、CG雑誌デスクを経て、2001年からフリージャーナリストとして活動中。 |
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