慶応義塾大学デジタルメディア・コンテンツ統合研究機構(DMC機構)と凸版印刷株式会社は、高精細な4K(4096×2160ピクセル)映像コンテンツを、写真をもとに制作する新手法を開発した。 4Kデジタルシネマカメラなどの高価な撮影機器が不要になるため、制作費を大幅に抑えられるという。静止画がもとになっているためデータが比較的軽く、特別なネット回線を必要とせずに高画質な4Kコンテンツを配信することも可能である。 凸版印刷の4KVR(バーチャルリアリティ)技術と組み合わせ、インタラクティブ操作が可能な臨場感を持った4KVR映像コンテンツを提供することもできる、という。DMC機構は今後、教育用コンテンツの開発や4K対応コンテンツマネージメントシステムを導入してネットワーク配信に対応する予定。 凸版は、旅行代理店向けに旅先の見所を疑似体験でき、旅行プランをシミュレーションするコンテンツや博物館・美術館向けに本システムで収蔵品を紹介するバーチャルシアターなど、4KVRと組み合わせたパッケージ商品の開発を検討する。この技術を使って制作した、コンテンツ『4K-Firenze』などを以下の日程で発表する。 「慶應義塾大学DMC機構・凸版印刷 2007年度共同研究発表会」 日程:2008年4月11日(金)16:00?17:30 会場:慶應義塾大学三田キャンパス東館 6F「Global Studio」 東京都港区三田2-15-45