加D-BOX Technologies (D-BOX社)は現地時間2月5日、大手シネマコンプレックスの株式会社ワーナー・マイカルが、映画のシーンと連動して動く座席「D-BOX(ディー・ボックス)」を採用したことを発表した。同時にワーナー・マイカル側も公表しており、3月23日に名古屋でグランドオープンするワーナー・マイカル・シネマズ 大高(おおだか)の10番スクリーンに、D-BOX MFX モデル13席が設置されるという。

D-BOX社によると、今回の納入はアジア市場で初めて。「日本は拡大ポテンシャルのある市場で、コンシューマーでも新しい技術やトレンドに非常に敏感だ。今回の納入は我々にとって北米市場へ参考になる事例となる嬉しい出来事。これを機にワーナー・マイカルのチャンネルに加えて日本市場で浸透していってほしい」、とD-BOX社の最高責任者、クラウド・マックマスター氏はコメントを寄せている。

「D-BOX」は、低音に反応して振動する座席と異なり、映画のシーンに完全に同調したモーション効果とインテリジェントバイブレーションを作り出す最新システム。独自の特許技術によりスクリーン上のアクションにぴったりとシンクロした動きが作り出されるという。

北米では2009年段階で、『ワイルド・スピードMAX』、『ターミネーター4』、『ハリー・ポッターと謎のプリンス』、『2012』などが「D-BOX」対応で劇場公開されたという。ワーナー・マイカル・シネマズ 大高の10番スクリーンは、3DシアターとしてREAL-D技術を導入している。このシーンに合わせて動く席に座れば、今までにないエキサイティングな体験ができるようになる。

同劇場のロビーには、ディスプレイと体験版の座席が2シートあるブースを用意しており、ストーリーに合わせて座席がどのように動くのかを実際に体験できるという。