米カリフォルニア州ロサンゼルスで開催されるコンピューターグラフィックスの展示会「SIGGRAPH 2010」において、神奈川工科大学(KAIT)の 白井暁彦研究室が研究を進めている、「Scritter」プロジェクトの関連投稿「A New “Multiplex Content” Displaying System Compatible with Current 3D Projection Technology」が採択、「Poster」セクションなどで展示発表される。

「Scritter」プロジェクトでは、3D立体映像システムと互換性を持った、多重映像コンテンツ提示方式について研究が行われている。題材にある「マルチプレックス・コンテント・ディスプレイシステム」は、3D技術を基にした、コンテンツの多重化を可能にするシステム。複数の画像を1つのスクリーンに多重化することが可能である。

3D眼鏡と同様の技術で、例えば特殊な眼鏡を装着すれば、映画の多言語字幕表示が可能となる。映画鑑賞者がそれぞれ違う言語字幕を表示する眼鏡をかけることで、多国籍の人たちが1つのスクリーンで同じ映画を観賞できる。3D技術との互換性により、特別な修正などを必要とせず3Dプラットフォームに実装できるという。