SIGGRAPH2010開催中の現地時間7月27日、CGIプロダクションのインダストリアルライト&マジック(ILM)とソニーピクチャーズイメージワークス(SPI)が共同開発した、オープンソースプロジェクト「Alembic」について共同発表があった。

Alembicの核となるのは、コンテンツ生成アプリケーション間でアニメーションやビジュアルエフェクトシーンを共有および確保できるオープンソースのエクスチェンジフォーマット。業界で標準化を目指すという。ILMやSPIといったハリウッド映画制作現場が扱うハイエンドのビジュアルエフェクト生成による膨大なアニメーションデータを扱えるようにデザインされている。

両社は、複雑なアニメーションシーンを多様な施設の規律に合わせて扱えるソフトウェアを探しており、またその課題のソリューションとして独自のソフトウェアをそれぞれ開発していたところだった。両社は同じ問題を抱えていることを知り、共同で開発することになったという。ILMでは、OpenEXRフォーマットが主要であり、SPIでは、オープンシェーディング言語(OSL)の他、Maya Reticle、Field3D、OpenColorIOやスカーラマイグレーションを使っている。

両社は、既存のパイプラインにも適応でき、共同作業率を妨げることなく施設ごとにカスタマイズもできるようなツールを追求していた。Alembicには、包括的で伸張性のあるデータ描写スキームで共同作業ができるツールが搭載されている。複合的なアニメーションシーンを抽出し、ジオメトリックな結果が同梱された独立型のファイルを生成する。このジオメトリ結果は主要なソフトウェア間でインポートすることができるという。

「当初は両社個別に開発をしていたものを1つのオープンソースのフォーマットとして共同開発をしたことは正解だった。既に他社プロダクションにも試験的に使ってもらっているが、1つのオープンソースは我々にとっても業界にとっても一番良い選択技術であると思う」、とSPIの最高技術責任者ロブ・ブリドー氏は語っている。コードベースのAlembicは、Google Codeプロジェクトサイトからダウンロードでき、また技術詳細については、専用オンラインサイトで参照できる。