株式会社放送衛星システム(B-SAT)とスカパーJSAT株式会社ならびに仏Arianespace社は8月7日、南米仏領ギアナ宇宙センターにおいて同日の午前7時52分(現地時間6日午後7時52分)に、放送衛星「BSAT-3c/JCSAT-110R」を搭載したアリアン5型ロケットの打ち上げに成功したことを発表した。

この衛星は、打ち上げから約38分後にロケットから分離され、打ち上げから1時間後の午前8時52分には同衛星からの電波を正常に捕捉したという。今後はアポジモータを数回に分けて噴射し、2011年8月13日ごろには 遷移軌道から高度3万6000kmの静止軌道に入る予定。

BSAT-3cは、現在放送中のBSデジタル放送や平成23年10月からの新たなBSデジタル放送および110度CSデジタル放送用予備衛星を兼ねた放送衛星。米ロッキードマーチン社製で設計寿命は15年とされている。