ソニー株式会社は、業務用有機ELマスターモニター新製品「BVM-Fシリーズ」を2モデル発売する。発売時期は2011年11月を予定しており、希望小売価格は25型モデル「BVM-F250」が税込み1,575,000円、17型モデル「BVM-F170」が税込み945,000円。9月9日(金)からオランダ・アムステルダムRAIで開催される国際放送機器展「IBC 2011」の同社ブース(Ellicium Hall Hall 12)に出展される。

「BVM-Fシリーズ」は同社独自の「Super Top Emission」構造のフルHD有機ELパネルを搭載し、自発光方式による忠実な黒の再現や100万:1以上の高いコントラストとともに、動画ブレや残像が少ない優れた応答性や正確な色再現などを実現したマスターモニター。シネマ領域までカバーするハイエンド映像制作用途向けマスターモニター「BVM-Eシリーズ」に対して、色域やガンマなどを放送規格までの対応と限定することにより、マスターモニターとしてのコストパフォーマンスを上げ、放送局や制作現場の幅広いニーズに応えるとしている。

標準入力で3G/HD/SD-SDIを2系統、HDMIを1系統、DisplayPortを1系統搭載(DisplayPortはファームウェアV1.1より対応予定)。4つの入力オプションスロットを装備しており、別売りのBKMオプションボードを装備することで、3G/HD/SD-SDI、RGB、YPbPr、Y/C、コンポジット、デュアルリンクHD-SDI信号入力など多様な入力に対応できる。

17型は高さ6UのEIA19インチラックマウントサイズで、DC24V駆動にも対応しており、中継車、送出確認時などのラックマウント用途や映画、ドラマ制作等のフィールド現場で重宝しそうだ。また、BVM-Lシリーズ同様にインターレース表示、HDフレームキャプチャー、信号をスケーリング処理せず最大800%まで拡大可能なピクセルズーム、サイドバイサイド、ワイプ、バタフライ、ブレンディングの4モードで表示可能なピクチャー&ピクチャー表示を搭載している。