パナソニック株式会社は、2012年7月27日からイギリス・ロンドンで開催される第30回オリンピック競技大会(以下、ロンドンオリンピック) において、同社とホストブロードキャスターであるOBS(Olympic Broadcaster Services)との間で、同社製一体型二眼式3DカメラレコーダーAG-3DP1(写真)とAG-3DA1が、ロンドンオリンピックにおける3D放送に使用されることを正式に決定したと発表した。なお、一体型二眼式3DカメラレコーダーAG-3DP1およびAG-3DA1は、IBC2011の同社ブース(9.C45/9.D40/9.B42)にて展示されている。

2012年ロンドンオリンピックは、1992年のバルセロナ大会以来、同社のデジタル放送技術が公式映像記録フォーマットとして使用される10回目の大会となる。イギリス・ロンドンオリンピックパークに設置された国際放送センター(IBC)では、国際映像が全てHD規格(1080/50i)で制作・配信されるとともに、3D放送を予定している各国の放送権者に対しては同社の3D技術および機材協力による高画質なフルHD 3D映像が配信される予定だ。今回の発表にともない、同社の放送機器開発を担当するAVCネットワークス社ビジネスソリューション事業グループ プロフェッショナルAVビジネスユニット長 宮城邦彦氏は次のように述べている。

「2012年ロンドンオリンピックでは、オリンピック初の3D放送に当社の一体型二眼式3Dカメラレコーダーが使用されます。これにより、これまでにない臨場感あふれる高画質なフルHD 3D映像の世界中の皆様への提供に貢献できるのではないかと思います。また、今回使用されるAG-3DP1は、これまでのオリンピックで使用され、その堅牢さが実証されてきたP2HDとして初の3Dカメラレコーダーです。多くの放送局で採用いただいているP2HDのファイルベースワークフローは、2012年ロンドンオリンピックでも、迅速かつ安定した放送の実現に貢献することができるでしょう。」