米ウォルト・ディズニー・カンパニー系列のDisney Interactive Media(ディズニー・インタラクティブ)は、米YouTubeと提携し、オリジナルチャンネル番組を制作、それをYouTubeサイトに開局する共同チャンネルから配信する準備に取り掛かっている。

ディズニーとYouTubeは共同で1000万ドル~1500万ドル出資し、ファミリー向けのオリジナルコンテンツを制作、それをYouTubeとDisney.comサイトで配信する。YouTubeを所有するグーグルとしては、ディズニーというビックネームを、同社が先月発表したオリジナルコンテンツプランの顧客として取得したことは、非常にプラス影響になる。ディズニーは、リーチ数が8億人というYouTubeでのアクセス数に期待する。

最初のオリジナル作品は、人気の独自アプリ”Where’s My Water?”をベースにしたものだという。ディズニーYouTubeチャンネルでは、ディズニー製作のファミリー向けのショート作品、ディズニー・インタラクティブのオリジナルシリーズ、ディズニーチャンネル番組のほか、ユーザーが制作したコンテンツも配信されるという。最初のオリジナル作品は2012年2月に配信を予定しており、以降は常に8シリーズ作品を提供していきたいとしている。

YouTubeは先月、エンターテイメント企業やメディア企業とパートナーシップを結び、プリミアコンテンツを配信する100チャンネルを展開する計画を打ち明けている。その際、自ら進んでオリジナルコンテンツ制作を斡旋するため、1億ドルを用意している噂も立ちあがっていた。同社によると、YouTubeでの広告掲載費はHuluよりも低い価格に設定しているという。広告効果も独自の広告フォーマットで高い効果が期待できるとしており、ディズニーとは、共同チャンネルでの広告収入は折半される。

(山下香欧)