ソニー株式会社及びソニービジネスソリューション株式会社は、株式会社mmbiが提供するスマートフォン向け放送局「NOTTV(ノッティーヴィー)」に、撮影・編集・字幕オーサリングなどに関わる放送制作機器一式を納入したことを発表した。また、同放送局のシステムは収録から送出までファイルベースで行っているが、ARIB TR-B31に準拠し、MXFファイルへ字幕重畳を行う事が可能な字幕オーサリングシステムも納入したという。

mmbiは、V-High帯の14.5MHz(13セグメント)を利用し、2012年4月1日にスマートフォン向け有料放送「NOTTV」を開局し、3チャンネルのリアルタイム型放送と蓄積型放送を行う放送局。常に通信が可能なスマートフォンやタブレット端末などの特徴を活かし、双方向番組やソーシャルメディアを組み合わせた番組放送を行うとしている。

主な納入機器はスタジオに、ライブスイッチャー「MVS-6000」、デジタルトライアックスカメラ「HSC-300/HXC-100」、有機ELマスターモニター「BVM-Eシリーズ」、デジタルワイヤレス「DWXシリーズ」など。ビデオテクニカルセンターでは、ルーティングスイッチャー「IXS-6700」、XDCAMプロフェッショナルメディアステーション「XDS-PD1000」、HDCAM SR VTR「SRW-5800」などを、ポストプロダクションには、Media Backbone Sonaps、XDSタッチ送出システム、MAシステムなどを納入している。

ソニーは、このような新しい放送スタイルに向け、機器納入のみならず自社の持つデジタルコンテンツ制作のノウハウやソリューションも積極的に導入し、映像制作の現場をサポートしていくとしている。