米Yahooと韓国のサムスンは、サムスン社製のスマートTVのウェブポータルサイトとしてヤフー技術を搭載する契約を交わしたことが明らかになった。YahooのSoundPrint(サウンドプリント)指紋技術をサムスンのSyncPlusプラットフォームに実装させ、リアルタイムでライブ、録画、ケーブル、リニア放送や衛星テレビサービスの認証を行う。

またYahooの”双方向放送”プラットフォームにより、サムスンのスマートTVの視聴者はテレビ番組やコマーシャルコンテンツとインタラクティブな体験ができるほか、タブレットやスマートフォンといったマルチスクリーンで番組を視聴できるようになるという。テレビ番組でのインタラクティブ性といえば、トリビアや番組インサイトや、ショッピングやゲームを組み込んだりすることで、現在、ナショナルジオグラフィックス・チャンネルやショータイムネットワークスが番組パートナーとしてYahooと一緒に番組制作を行っている。また広告関連でも、専用アプリからクーポンや試供品を提供するといったプロモーション展開が期待されている。Yahooは今回のサムスンとの展開前に、ソニー、LG、Vizioと東芝のインターネットTVをサポートする提携を行っている。

米国市場調査会社NPDグループの調査では、米国の一般家庭の10%が1台以上のインターネットTVを所有しており、また一番最近の調査では、コンピュータ上よりもTVでインターネットビデオを視聴する割合が逆転し、今ではOTTでの視聴が45%と多くなっている。

(山下香欧)