米衛星放送事業者のDirecTV(ディレクTV)が有料テレビとして初になりうる、4KまたはウルトラHDネットワークを計画していることが米国で報道された。

ディレクTVが2月21日に米国特許商標庁に出願した文書によると、商標は4KN/4KNET/4KNetwork/4K Network/4Kの5つ。4Kブランド名を衛星放送、VOD番組、有料番組およびIPTVサービスで使用する用途として申請している。

ディレクTVは米国市場において、HD、3D放送ともに誰よりも先にサービスを開始している。

ディレクTVのスポークスマンは、現在は4Kサービスの立ち上げの可能性を探求し始めた段階、と各メディアへ答えている。同社は毎年、数多くの商標出願をしている。「まだ4Kについては探索的段階で、国内インフラを整える技術的視点で言えば何年も先になる。今回の4K関連の商標も、将来的に柔軟性を与えるため」、とマイク・ホワイトCEOもワシントンポスト紙との電話インタビューで述べている。

宇宙コミュニケーション&技術開発担当のフィリップ・ゴスヴィッツ副社長によると、4Kサービスの実現は早くても2016年と予測しているという。それは同社が現在進行中の2つの周波数帯(Kuバンド、Kaバンド)をKaバンドに移行することも見越しているようだ。(同社は現在、5つの位置(東経99/101/103/110/119°)から直接放送衛星を使って配信をしている。)

(山下香欧)