ソニーの6月発売予定の4K ウルトラHDTV「BRAVIA X9200A」が55型でようやく50万円となったところ、中国の新興メーカーSEIKIから50型が1499.99ドル(メーカー価格)で発売され、大きな話題となっている。

SEIKIのウルトラHDTV 「SE50UY04」の仕様は、50インチ3840×2160ピクセル、16:9液晶パネル、バックライトはエッジ型、120Hz駆動、コントラスト比5000:1、応答速度6.5ms。最大色は10億色以上。パネルは中国メーカーCMI (Chimei:奇美)のものを採用している。

「画質と音質はハイクオリティを保ちつつも、テレビ以外の余計な機能をつけない」とメーカーが語っているように、オプション機能や外部形状が省かれたシンプルな設計で低価格を実現している。本製品は、HDMIが3系統、コンポジットが1系統、VGAが1系統にチューナーが1系統と基本的な接続系統は実装している。

さらに同社では独自のアップコンバートのアルゴリズムを開発しているようで、SD/HDのコンテンツもUHD解像度で再生することができ、たとえば、ブルーレイディスクの映画をSEIKIのUHDテレビでアップスケーリングした画質で視聴することができる。

外形はスタンド無しで、113.7×67.69×5.3(cm)。重さは約24kg。消費電力(待機時)は他社メーカーの同型LEDディスプレイとほぼ同等の130W以下(対、ソニー55型BRAVIA X9200Aは274W)。動作温度のマックスは35度。東京の真夏の屋根の下での放置は厳しいかもしれない。

現在購入できるのは米国内でTiger Direct、AmazonやShopNBCといったオンライン12店舗のみ。現在、サイトからは平均的に1299ドルで販売されている。近々にも米国のKmartやSearsなどの実店舗で直接購入できるようになるという。両サイトでの購入者たちのレビューは非常に評価がよいものとなっている。

(山下香欧)