シンガポールで6月21日まで開催されているブロードキャストアジア2013にて、マレーシアの衛星事業者であるMEASATとエリクソン社がMEASAT衛星ネットワークを使って4K映像伝送を行っている。MEASAT-3A衛星を使い、エリクソンのAVP2000シリーズのエンコーダとRX8200受信機を使って、会場にある4K UHD TVに映像を再生している。

3月にジェノバで開催されたEBUプロダクションテクノロジーセミナーのときと同じく、映像はMPEG-4/AVC(H.264)の4:2:0/10ビットでエンコード処理をして4K50pで伝送しているという。1080pに四分割をしてエンコードして伝送し、受信機側で4分割されたストリームを同期して1つの4Kコンテンツに戻す技術を使っている。H.264/1080HDにより、既存の機材と伝送の仕組みを使った、エンドートゥーエンドが行えるのが利点という。

MEASATでは、約150か国のテレコムやケーブルオペレーターと提携しており、最近では、Encompass Digital Mediaと提携し、南東アジアで40のHDチャンネル配信を展開している。

(山下香欧)