Blackmagic Designは、DaVinci Resolve 10.1ソフトウェアのリリースを発表した。今回のアップデートでは、新しい編集機能および3Dステレオスコピック機能、そしてFinal Cut Pro X 10.1のサポートが追加される。ダウンロードは以下より。
http://www.blackmagicdesign.com/jp/support/

同社によると、今回のアップデートでは新たな編集機能が追加されたという。例えば、ユーザーは編集中に複数のショットをプレビューしたり、並べて確認したりできるので、即座にショットを切り替えてクライアントにタイムラインから直接ショットのオプションを提示できる。エディターはドラッグ&ドロップするだけで各クリップを編集タイムラインにコピーでき、編集作業で同一のフッテージを異なるパートで使用することが可能だ。

また、DNGやDPXなどのトリムフレームベースのクリップのサポートが、今回改善された編集ツールとして挙げられる。これにより、クリップの送信時間が削減される。また、リッチテキストタイトルのサポートにより、編集ページから直接、各文字のサイズ、ポジション、色を個別に調整することが可能となった。

さらに、DaVinci Resolve 10.1では、FCP X 10.1およびFCP 7のユーザーのためにXMLインポート機能が改善された。別個のA/Vエレメントが付いたFCP X 10.1の合成クリップは、別々のクリップに分けられる。インポートしたFCP 7のXMLファイルには、フォントプロパティおよびタイムラインマークが含まれており、サイズ、クロッピング、合成のパラメーターも取り込める。Final Cut Proでの編集で行った再フレーミング調整をDaVinci Resolveのタイムラインに正確に移動させることができるという。

フルライセンスのDaVinci Resolveユーザー向けに、ステレオスコピック3Dツールも強化された。フルステレオスコピックのマルチトラック編集タイムライン、そしてコンバージェンスの調整、自動アライメント機能の改善などがある。

Blackmagic DesignのCEO、グラント・ペティ氏は次のようにコメントしている。

ペティ氏:Resolve 10は、ノイズリダクションのテンポラル処理、Open FXプラグインやパワフルなオンセットツールなど、50以上の新機能が追加されたメジャーアップデートでした。今回リリースする10.1アップデートでは、プロジェクトをDaVinci Resolveのタイムラインから、より緻密にコントロールすることが可能になります。そして、ポピュラーな編集ソフトウェアおよびビジュアルエフェクトソフトウェアとの統合性が向上したことで、最高レベルのワークフローを構築できます。