中継で使われる業務用カメラやPOVカメラや、監視カメラの光伝送アダプタは珍しいものではないが、GoPro向けとアプローチしてきた製品が登場している。

放送中継用の光伝送システムを開発する米MultiDyne社の「ProGo」は、当にGoPro専用のコンパクトな光エクステンダー。1キロ先のレシーバーまでGoProから直接、光ファイバーでライブアクションシーンを伝送できる。ユニットにはHDMIとDVIファイバーリンクが装備されている。双方向通信にはHDCPプロテクションとEDID機能も施されているため、別途アダプターケーブルを用意する必要がない。単一リンクで最大1920×1200まで、非圧縮24ビットカラーのDVI(HDMI)信号を延長する。ProGoには外部ACアダプタより給電するほかUSBポートが装備されているので、USBポートを利用してトランスミッター側ではカメラから、またレシーバー側はモニターなどから給電も可能。

ProGoシステムはトランスミッター、レシーバーに電源サプライ、そしてマルチモード光ケーブル(ST、SC、LC、FCタイプから選択)がパッケージになって、メーカー希望価格は2030ドル。ちなみにメーカーからの7年間保証サービスもついてくる。

MultiDyneと言えば、先週コロラド州で行われたESPN主催のWinter X-Gamesの中継において、オンエアグラフィックス(トラッキングシステム)で使用した10台のHDカメラの信号も、MultiDyneの光伝送ユニットを利用して単一光リンクで中継車まで伝送した。

(山下香欧)