ラテンアメリカ最大級の衛星放送業者であるGlobosat(グロボサット)は、6月12日(現地時間)からブラジルで開催される「2014 FIFAワールドカップ」にて、試験的に4K伝送を実施する。リオデジャネイロのマラカナ・スタジアムで行われる試合を、FIFAおよびソニー社と提携し、グロボサットの4K中継車に、FPU、そして現場に揃う12台のソニーF55カメラを使用する。実施日については明らかになっていない。グロボサットはこの中継車をSporTVチャンネルのHD放送でも使用する予定。グロボサットは昨年のリオのカーニバルの放送で4K放送実験を実施している。

今後、有料TVオペレーターNetセルビソスやスカイ・ブラジルなどとタイアップし、加入者がこの4K試験放送を受信できるよう、専用デコーダー(セットトップボックス)を用意していかなればならないとしている。

ソニーではまた、ファイナル戦を含む3試合を4Kで収録したものを編集してFIFAのコンテンツとする。会場に4K施設を構築、テレジェニック社の4K設備を搭載した中継車を利用し、プロダクション側ではクオンティル社の編集機も利用する。

(山下香欧)