放送送出サービスを行う株式会社アルジーは、既存の番組自動送出システム(APC)の拡張に新しく英ペブルビーチ・システムズのMarina(マリーナ)を採用した。今週20日までシンガポールで開催されているBroadcast Asiaに合わせてペブルビーチが発表したもの。

Marinaは300チャンネルほど各国の放送局で採用されているが、国内は今回が初めての納入事例だという。ペブルビーチはアーカイブ側とのメディア管理からインジェスト・送出システム、自動化システム、オールインワン送出ソリューションまでを扱う放送システム開発会社。

アルジーでは、CS番組送出用に16チャンネル分の完全冗長構成で構成されている。ファイルベースの環境の中、ミランダのLGKロゴ挿入システム、XOR送出サーバやハリスのルーターの制御をおこない、コンテンツファイルのインジェスト、記録のスケジューリングを実行する。

今回導入されたMarinaシステムのユーザーインターフェイス(UI)は日本語化されており、プレイリストの操作性の良さ、64bit OS環境であることが、運用の利便性につながった。Marinaシステムの日本語UIの開発からシステムインテグレーションは、株式会社コンドーブロードキャストが担当。現在は段階的に入れ替えを行っており、スイッチオーバーは8月を予定している。

(山下香欧)