パナソニック株式会社は、2/3型MOSセンサー搭載メモリーカード・カメラレコーダーP2 cam「AG-HPX610」を2014年10月15日より発売する。本体とビューファインダーAG-CVF15Gの同梱パッケージ「AG-HPX610TH」が税抜1,660,000円、本体とAG-CVF15Gとフジノン16倍オートフォーカスレンズ同梱パッケージ「AG-HPX610TF」が税抜1,880,000円。

AG-HPX610は、本体が約2.8kgと軽量で、2/3型ショルダータイプのメモリーカード・カメラレコーダー。2/3型MOSセンサーを搭載しており、F12(59.94Hz時)の高感度が得られるLow Lightモードと、S/N比59dB(標準)の低ノイズを実現する標準モード(F9)を装備。2/3型バヨネットマウント交換レンズ方式を採用しており、放送用・業務用の2/3型ズームレンズが使用可能。レンズ自体で補正しきれない周辺部のわずかな色収差の補正処理するCAC色収差補正、黒ツブレ・白トビを抑え、視覚的に広いダイナミックレンジを可能にするDRS、高精度フラッシュバンド検出・補正機能のアドバンスFBCなどの機能を搭載している。

記録はAVC-Intra100とAVC-Intra50の2モードの収録が可能。HD/SDマルチフォーマット/コーデックに対応し、1080/60iのほか、24p、30p、720pに対応。従来のDVCPRO HD/DVCPRO50/DVCPRO/DVコーデック記録も行える。対応ファームウェアアップデートとメモリーカードアダプターAJ-P2AD1G(別売)を使用することでmicroP2カードも使用可能。P2カードスロットを2基装備しており、連続記録・カードセレクト・ホットスワップが可能。連続した最大99カットを1クリップとして収録可能なワンクリップRECや、エンドレス収録で常に過去一定時間の収録を保持可能なループRECなどが行える。720pモード時1fps~60fps、1080pモード時1fps~30fpsの可変フレームレート設定にも対応。アンダークランク/オーバークランクによるクイックモーション/スローモーションも行える。

ネットワーク機能にも対応しており、無線LAN・有線LAN(Ethernet)でネットワークに接続したPC/Mac、タブレット端末、スマートフォンで、プロキシ映像のプレビュー再生やライブストリーミング伝送、メタデータの表示と入力が可能。PC/Macではプロキシファイルを保存し、ネットワークでのファイル共有、動画アップロードなどクラウド・ワークフローを実現するとしている。加えて、公衆回線を用いた映像アップリンクシステムに対応しており、LiveU LU40iの状態・設定・回線状況をカメラのビューファインダーに表示し、アップリンクの開始/停止が操作できる。

その他にも、液晶表示と複数のスイッチで構成されるユーザーインターフェイスSmartUIを装備し、シーンファイル設定、オーディオレベル設定、オーディオ入出力選択、タイムコード設定、MON/HDMI出力映像の設定などが可能だ。