モーションエレメンツは、同社が運営する動画・音声素材販売サイトで、新たに開発した視覚類似検索技術が組み込まれたサーチエンジン「ビジュアルサーチ」を公開した。

ビジュアルサーチは、同社がパートナーシップを結んでいるPixolution社が開発した視覚類似検索エンジン。ユーザーが画像を使って動画素材を検索することが可能だ。

モーションエレメンツ創業者の一人であるジョアン・チュア氏は次のようにコメントしている。

チュア氏:ビジュアルサーチはストックビデオのバイヤーと販売者双方に高い実用性と使い易さをもたらします。私たちのサイトをより良く使い易くするための一つのステップとしてこの技術に投資し、導入することを決心しました。

創業者の一人、マーク・サン氏は次のようにコメントしている。

サン氏:私たちのサイトには豊富なビデオフッテージライブラリ以外にも巨大なCG動画やアフターエフェクトテンプレート等のストックがあります。この膨大な量の中から適切な物を検索するのに正しいキーワードを選ぶのはなかなか困難です。例えば「渦巻きの線」とか「波形の曲線」とかでは探している物がきちんと見つかるかどうかは定かではありません。ビジュアルサーチの導入により各国の言語の問題や正しいキーワードを入力する必要が無くなるのです。これは検索のグローバル化です。言語の問題がないので、バイヤーが適切なキーワードを入力することなく求めている映像・動画素材が見つけられるようになります。そうすると、動画素材を登録するクリエイター達もキーワードについてあれこれ心配する必要が無くなるのです。

現在、ビジュアルサーチはベータ版でテスト運用されており、今後、検索技術をユーザーが慣れるのに併せて改善を進めて行くとしている。

なお、モーションエレメンツは2014年11月19日から21日まで幕張メッセで開催される「InterBEE2014」にて、このシステムのデモンストレーションを行なう予定だ。