メディア管理システムを導入するとなるとインフラ構築から既存環境との適応性など、様々な検討材料がでてくる上、高価なシステムばかり提案に上がってくる感がある。そんな中、米アクスルのaxleシリーズは、プロダクションのワークグループ向けのメディア管理ソフトウェアパッケージとしてユーザー域を伸ばしている。

アクスルが開発する「根本的にシンプル」なメディア管理システムは、ワークステーションやラップトップPCに特別なソフトウェアを必要とせず、標準のWebブラウザ上で操作でき、iPadタブレットでもネットワーク経由で操作することが可能。Avid Media Composerワークスペースの環境とAdobe Anywhereプラットフォームとのシームレスな連携がとれるシステムパッケージも提供されている。

今回IBC2014に合わせて発表する次期バージョン「axle 2015」は、再構築された新しいプラットフォームにより、60万を超えるメディアアセットを扱えるようになる。アーキテクチャはマルチサーバに対応、また拡張性を持つ。新しい機能にはチャットが採用され、インターネット上で管理される素材を担当グループで審査し、承認できるようになるという。

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iPad上でラフカット編集ができるオプションモジュール「axle Edit」では、スケジュールに沿ったシーケンスアセンブリを行い、iPadで再生した後にaxleサーバで高解像度フォーマットに変換することができる。またREST APIを利用して、ほかのアプリケーションと相互操作を組み込めたりと、高度なカスタマイズができる柔軟性を持つ。

次期バージョンaxle 2015およびaxle Editは年末までに正式リリースされる予定。IBCでは実機で新機能などを紹介する(ブース番号:ホール7、7.D07)。

(山下香欧)