サムスンはフォトキナ2014で、NXブランド最高峰ミラーレスカメラ「NX1」を発表した。同時に発表した業界初の28メガピクセル、有効2820万画素のBSI(裏面照射型)35mm APS-C CMOSセンサー(S5KVB2)を初めて搭載したカメラだ。

140924_28-megapixel-aps-c-cmos-image-sensor_2

©Samsung Tomorrow

センサーサイズは23.5×15.7mm、最大解像度は6480×4320。ご存じのとおりBSIはコンパクトカメラでは珍しくないが、大型センサーで採用されるのは珍しい。

オートフォーカス(AF)にはNX AF System IIIを搭載し、205位相検出と209ポイントのコントラスト検出というハイブリッドオートフォーカス技術で最速0.055秒での合焦、15コマ/秒の連写に対応する。

感度はISO100~51200(拡張設定込み)、シャッタースピードは30-1/8000。EVFは236万画素のOLED、背面モニターはチルト式で103.6万ドットの3型AMOLEDを採用。

静止画はJPEGかRAW、動画はAVI、MP4。特記すべく点は、カメラ業界で初めてHEVCコーデックを動画記録形式に採用した点だ。4096×2160:24fps、3840×2160:30fpsで記録できる。記録メモリーはSDXC(UHS II対応、64GBまで)。インターフェイスにはUSB3.0、またHDMI経由で外部記録デバイスに4:2:2(8bit)で映像記録を行うことも可能。802.11b/g/n/ac規格のWi-Fi、Bluetooth3.0そしてNFCでモバイルデバイスへ画像を転送することもできる。

レンズマウントは同社独自のNXマウントで、NX1と発表された50-150mm f/2.8 S ED OIS望遠レンズ(EX-ZS50150ABUS)を含めて16本の交換レンズが揃う。

140924_EX-ZS50150ABEP-21-0_2

F2.8、77~231mm(35mm判換算)のフォーカスレンジのED OISレンズ。価格は米1559ドル

140924_NX_lense

NX1外形寸法は139×102×66mm。重量は550g

価格は本体が1499ドル。現在はプリオーダー中で正式出荷は来月を予定しているという。日本での販売予定は現在のところないようだが、他のNXシリーズと同様に17か国言語対応の中には日本語も含まれている。