Blackmagic Designの発表によると、ロサンゼルスを拠点とするカラーコレクションハウス「Apache Digital」が、DaVinci Resolveを中心とする2部屋のカラーコレクションルームを新設したという。

Apache Digitalは、シェーン・リード氏、スティーヴ・ロドリゲス氏、ラルー・アンダーソン氏によって共同創立。2014年7月初旬より業務を開始し、オープンから数ヶ月間で、DaVinci Resolveを使用して、シボレー、ケイ・ジュエルズ、レクサスなど、数多くのCMにカラーコレクションを提供。また、ミュージックビデオ、テレビ番組、さらにテルライド映画祭で公開されたインデペンデント映画「Three Short Films About Peace」のグレーディングなども手掛けている。

Apache Digitalは、広告代理店や制作・編集会社に対し、CM制作を中心にカラーコレクションサービスを提供している。ロドリゲス氏とリード氏は、トヨタ、ティーダ、マツダ、ナイキ、日産、バドワイザーなどのCMや長編作品で培った何年ものカラーコレクションの経験を持ち込み、一方のアンダーソン氏も、これまでにナイキ、コカ・コーラ、ペプシ、P&Gなど、大企業のキャンペーン制作を数多く手掛けている。

ロドリゲス氏:DaVinci Resoleに搭載されたツールは、パワフルで種類も豊富です。ほんの数秒で数種類のルックを比べられる機能は、クリエイティブな作業を行う上で重要な鍵となります。どんなクライアントでも、私たちのグレーディングルームに入って来ると、同じリアクションをしますよ。私たちの作業はクリーンで、すばやく、効率的です。プロジェクトの納品スケジュールは常に慌ただしいものですが、DaVinci Resoleのレンダリング速度は驚くほど速いんです。私たちは、クライアントがラップトップで再生できる確認用のコーデックと、数分でフィニッシングが行える、VFX用のコーデックでレンダリングするんです。

リード氏:DaVinci Resoleに搭載されたリモートグレーディング機能も、私たちがクライアントと共同作業を行うのに大きく役立っています。世界中のどこにいようとも確実に機能し、クライアントは施設に高価な光ファイバーを導入する必要もありません。もう一つの利点は、DaVinci Resoleは世界中で使用されており、ユーザーフレンドリーな「Lite」バージョンもあるので、私たちのクライアントの多くは、すでにDaVinci Resoleに慣れ親しんでいるという点です。おかげでクライアントとの話し合いもスムーズに進み、クライアントは私たちのワークフローを明確に理解できるので、すべてのセッションが円滑になります。