映像業界のほぼすべてのメモリカードに対応

NextoDIブースでもっともアピールをしていたのは、モジュラーメモリーカードバックアップシステム「NSB-25」だ。バッテリーを搭載していて、パソコンなしの撮影現場で2次バックアップを行うことが可能という製品だ。今映像業界では、いろいろなメモリカードに対応したカメラが登場してきているが、NSB-25では交換式メモリカードモジュールを採用することで、SxS、XQD、express P2、RED、CFast、AJA PAK、2.5インチSSD、P2、AXSMなどほぼすべてに対応してバックアップがとれるようになっている。

また、NSB-25の側面には、交換式に対応した2台のブリッジペレットスロットが用意されていて、手持ちの2.5インチのSATAのハードディスクやSSDを搭載できるようになっている。これらの2台のドライブ両方に同時にバックアップとベリファイが可能だ。2台同時にバックアップがとれるので、1台はアーカイブ、1台はブリッジペレットスロットの側面についているUSB3.0のインターフェイスを利用してPCにマウントして即編集といったことも可能だろう。さらに本体側面に設置されているUSB3.0にドライブを接続すれば、1回の操作でマスターから3台のドライブに同時にバックアップをとるといったことも可能だ。

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モジュラーメモリーカードバックアップシステム「NSB-25」

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NSB-25は交換式メモリカードモジュールを採用しているのが特徴だ。対応モジュールを使うことで、SxS、XQD、express P2、RED、CFast、AJA PAK、2.5インチSSD、P2、AXSMなどに対応することができるようになる

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SxSのモジュールを本体に搭載したところ。これでSxSのバックアップが可能になる

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2台のブリッジペレットスロットが用意されていて、2台の内蔵ドライブ両方に同時にバックアップをすることが可能だ

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ブリッジペレットスロットにはUSB3.0のインターフェイスが設置されていて、編集機のPCに接続して即編集が可能

内蔵液晶モニタや外部モニタに接続して素材の内容を確認可能

バックアップをとった内容は、本体に搭載されている5インチの液晶モニタで映像を確認したり、側面のHDMI出力で外部モニタで確認することが可能だ。液晶にはタイムコードが表示されていたり、再生位置を自由に指定することが可能になっている。ソニーのMPEG2(50Mbpsまで)、AVCHD、H.264、ProRes、DNxHDはコマ落ちなしで再生が可能だ。XAVC、AVC-Intra、4K RAWのCinema DNGなどはコマ落ちはするが再生が可能だ(一部のファイル形式は2015年に対応予定)。バックアップに加えて、素材の確認やプレーヤーとして使えることも魅力的な製品であろう。

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本体側面に設置されているHDMIを外部モニタにつなげば、バックアップをとった素材の内容を外部モニタで確認することが可能だ