PCMレコーダーは民生機を初めとして様々な製品が市場に出回っている。ステレオマイクを搭載したタイプはCDクオリティを超えた収録が行えるのが当たり前となり、すでにデジタル一眼用など特定の用途に特化した製品も出ている。ティアックでもそうしたレコーダーの種類は多く、今回のInterBEEでは新製品としてWi-Fi接続対応のリニアPCMレコーダーDR-22WLやDR-44Wのほか、ビデオカメラやデジタル一眼などと組み合わせて使用するのに最適なDR-70DやDR-60DMKIIが出展された。XLRマイク用プラグオンマイクロリニアPCMレコーダーDR-10Xや、ワイヤレスマイクシステムのバックアップ録音用マイクロリニアPCMレコーダーDR-10Cシリーズといった従来のレコーダーとは異なったコンセプトの製品も新製品として出展された。

こうしたレコーダー以外にもマスタークロックジェネレーターCGシリーズや業務用CDプレーヤー/カセットデッキCD-A550MKIIおよび、業務用ダブルオートリバースカセットデッキ202MKVIといった民生機ではほとんど見かけなくなったオーディオCDカセットデッキなども新製品として登場している。この手のテープデッキは国内では過去の資産を再生する手段となることが多いが、海外では現役で使われていることも多く、業務用のデッキは貴重な存在といえるだろう。

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ワイヤレスマイクシステムのバックアップ録音用マイクロリニアPCMレコーダーDR-10Cシリーズ。各社のワイヤレスに対応できるよう、オプションでコネクターパネルが用意されている

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インタビューや記者会見などの音声収録をコンパクトに実現するXLRマイク用プラグオンマイクロリニアPCMレコーダーDR-10X(写真右)

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カメラ用リニアPCMレコーダー/ミキサーDR-70D。ステレオマイクを内蔵しているほか、4トラック仕様になっており、4つのXLR入力コネクターを装備している

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カメラ用リニアPCMレコーダー/ミキサーDR-60DMKII。DR-70Dと形状が異なるが仕様はほぼ同じ。どちらかというとDR-60DMKIIのほうがビデオカメラ向きか

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Wi-Fi接続対応リニアPCMレコーダーDR-22WL、DR-44W。Wi-Fiによるファイル転送やリモートコントロールなどが可能なほか、内蔵マイク、XLR入力に対応している

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マスタークロックジェネレーターCG-1000。ジッターマネジメントによる外部クロックのジッター低減やノイズや音切れを発生させないグリッチレスリロック回路を搭載。また、CGシリーズ全モデルに高精度OCXO(恒温槽付水晶発振器)を採用し、+/-0.01ppmのクロック精度、+/-0.005ppm/日の周波数安定性を実現している

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業務用CDプレーヤー/カセットデッキCD-A550MKIIや、ダブルオートリバースカセットデッキCD-222MKIV、CDレコーダーCD-RW900MKIIなども出展していた