北米パナソニックは19日に、米国テキサス州に拠点を置く発光ダイオード・ディスプレイ(LED)技術会社TS Sportsを買収することを発表した。TS Sportsは以前から北米パナソニック社の一部門であるパナソニックエンタープライズソリューションズ社(PESCO)へ、野外施設などに設置する大型ビデオボード用のLEDを供給していた企業。買収金額は非公開。発表文によると、TS SportsのLEDビデオディスプレイ製造設備および雇用そしてオーディオビジュアル事業の経営を全てパナソニックに統合する。 

TS Sportsは1977年に設立以来、米国内に100か所以上のスポーツや娯楽施設に大型ディスプレイを設置してきた。その数は450台にも及ぶ。最近ではPESCOと提携し、ミズーリ州立大学の屋内競技場の8つのLEDビデオボードをリニューアルしている。PESCOは、オーディオビジュアル·ソリューションのインテグレーターとして、ギネス世界記録に認定されたテキサス州モーター·スピードウェイにある世界最大サイズのHD LEDビデオボード”Big Hoss TV”(幅66m 高さ28m)をはじめ、Big Hoss TVに記録を塗り替えられた2番目に大きいシャーロット·モーター·スピードウェイのビデオボード、そしてチャーチルダウンズ競馬場には世界最大の4K超高精細LEDビデオボードを設置、さらにタイムズ・スクエアにあるナスダックマーケット・サイトタワーのビデオボードの改修にも携わっている。

(山下香欧)