アビッドテクノロジーが、イスラエルのOrad Hi-Tech Systems(オラッド ハイテック システムズ)を、同社一株当たり5.67ユーロで買収する。このニュースは4月13日に両社から発表があったもので、Oradの企業価値としては6600万ユーロ(約83.33億円)になる。買収手続きは今年の第二四半期末までに完了する予定(6月末)。

Oradは1993年に設立、3Dリアルタイムグラフィックやライブプロダクションサーバ、アセット管理ソリューションのプロバイダーとして知られている。雇用スタッフは250人ほどだが、半分以上が非イスラエル国籍である。昨年は前年比27%増の4000万ドルの売上高があり、当期純利益は340万ドル。対してアビッドの昨年の売上高は6.2億ドルで、純利益は1500万ドル。

アビッドは今回の買収により、Oradの技術をAvid Media Centralプラットフォームへのコンテンツ作成とメディア管理ソリューションを組み込み、コンテンツ作成から配信および収益化する一貫としたシステムを顧客に供給する「Avid Everywhere」ビジョンを強化していく。

オラッドのNAB2015ショーリール

(山下香欧)