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Blackmagic Design製品事例:ライゾマティクスリサーチが手がけた「NEXT WORLD LIVE」の場合

2015-10-13 掲載

Blackmagic Designの発表によると、プログラミングを駆使してさまざまなインタラクティブアートを作り出すデザインファームのライゾマティクスリサーチが、NHK「NEXT WORLD LIVE」でBlackmagic DesignのATEM Production Studio 4K、ATEM 2M/E Production Studio 4KならびにSmartView Duoを使用したという。

ライゾマティクスリサーチは、デジタル技術を中心に、あらゆるジャンルのアート作品を制作。インタラクティブアート、広告、舞台演出、ミュージックビデオをはじめ、国内外のフェスティバルでのパフォーマンスや美術館での展示などでも活動しており、ナイキのNIKE MUSIC SHOEキャンペーンや、HONDAの「Sound of Honda/ Ayrton Senna 1989」ビデオなど、話題となった作品も数多い。同社の設立者の一人である、真鍋大度氏はPerfumeの演出サポートも手がけるなど、さまざまな分野で活躍しており、国際的にも高く評価されている。

同社ではUltraStudioやMini Converter、ATEMスイッチャー、SmartView Duoなど、数多くのBlackmagic Design製品を導入しており、さまざまなプロジェクトで活用している。これらのBlackmagic Design製品を使って真鍋氏が手がけたプロジェクトのひとつに、NHKで放送された「Next World Live」がある。

「Next World Live」ではNHKで放送された「ネクストワールド 私たちの未来」でテーマ音楽を手がけたサカナクションによるライブパフォーマンスをCGやプログラミングを駆使して演出。東京・科学未来館で行われたそのパフォーマンスは、CGによるアバターが観客としてサカナクションを取り囲み、背景には近未来を感じさせるCGを用いて、サカナクションのライブ映像にリアルタイムで合成され、さまざまなカメラアングルでスイッチングされた。その合成やスイッチングにATEM Production Studio 4K およびATEM 2M/E Production Studio 4Kが使用されたという。

サカナクションのパフォーマンスを収録するためのライブカメラが11台あり、そのほかに、ジェスチャーや音声認識によって操作ができるデバイスである、Kinectを5台、5人のメンバーの3Dスキャンデータをキャプチャーするため用意された。

システム開発を担当している花井裕也氏は次のようにコメントしている。

花井氏:Kinectからのデータをもとにトランジション用のCGをMac Proでリアルタイムに生成しました。さらに、背景用のCGとアバターのCGが、サカナクションのメンバーに被らないようにマスクが必要になるので、そのマスクも同様に生成しました。

151013_daito_manabe&Yuya_Hanai 写真手前:花井裕也氏、写真奥:真鍋大度氏

アバターおよび背景のCGは事前に作成され、外部レコーダーからATEM 2M/E Production Studio 4Kにフィルとキーの2セットが、4入力に送られた。さらに、そのCGがバンドメンバーの前に被らないように、背景をキャンセルするためのマスクもMac ProからATEM 2M/E Production Studio 4Kへと送られた。カメラやサカナクションのメンバーは常に動いているため、事前に固定のマスクを作ることはできない。そのため、このマスクは、各メンバーに割り当てられたKinectでセンシングした深度情報をもとに、リアルタイムで作成された。

花井氏:11台のカメラの入力はすべてATEM 2M/Eに送り、カメラからのフィードとそれと同じ画角で作成したCG、そしてマスクをATEMのキーヤーで合成しました。ATEM 2M/Eで合成したプログラム出力の1と2は、ATEM Production Studio 4Kに送り、Mac Proからのトランジション用のCGと切り替える場合はATEMのクロスフェードを使いました。

151013_01_NHK

ライブカメラからの映像とCG、マスク、そしてトランジション用のCGは、タイミングに合わせて同ポジでスイッチングしなければならなかった。

花井氏:同ポジを切ってスイッチングするため、Blackmagic DesignのATEMとDesktop VideoのSDKを使ってプログラミングしました。これにより、タイムコードを受けてMacBook ProからMac ProとATEMスイッチャーをコントロールできるので、本番では自分でスイッチャーを触らず、きちんとスイッチングできているかのモニタリングに徹していました。Blackmagic DesignはSDKが使いやすいのでキャプチャーやスイッチングなどもすべてプログラミングで実行でき、全く問題もありませんでした。

同番組のテクニカル演出を手がけた真鍋氏は次のようにコメントしている。

真鍋氏:新しいライブ表現を生み出すためには映像コンテンツを作るだけでなく独自のライブシステムを開発する必要があります。その際にプロユース向けの機材が必要になるケースも多いのですが、Blackmagic Designは開発環境が整っているだけでなく価格的にも手に入れやすいところが嬉しいですね。


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[ DATE : 2015-10-13 ]
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