米ソニーエレクトロニクスは、米国テキサス州で次世代のホームエクスペリエンスをテーマに開催された「CEDIA Expo 2015」に合わせ、HDR対応4K SXRDレーザープロジェクター「VPL-VW5000ES」を発表した。

VPL-VW5000ESは、ホームシアター向けとしては市場初となる4K(4096×2160)レーザー光源プロジェクター。5,000ルーメンで色域DCI-P3をカバーし、輝度かつ広色域映像を実現する。さらにハイダイナミックレンジ(HDR)とBT.2020色空間をエミュレートする機能を持つ。そしてモーションフロー(Motionflow)という残像を低減する機能は、特にスポーツ映像で発揮でき、より滑らかな映像表現ができるとしている。外部インターフェイスにはHDMI 2.0a入力(HDCP2.2対応)を搭載しており、4K60p信号のYCbCr 4:4:4 8bit/YCbCr 4:2:2 12bitまで対応可能。

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Reality Creation技術を使ったアップコンバートで、HD Blu-rayやDVDコンテンツおよび3Dムービーコンテンツを4Kクオリティでスクリーンに再現できる

プロジェクションレンズは電動ズーム(1.27~2.73倍)、レンズシフト機能(垂直方向80%、水平方向31%)を装備。初期状態からの色バランスのズレを自動で補正するオートキャリブレーション機能を搭載。低ノイズの液体冷却システムを採用していることで、オーディオに影響を与えることなく、視聴者の近くにプロジェクターを置くことができるとしている。レーザー光源のエンジンにより、クールダウンさせる時間を必要とせず、すぐに電源オフ/オンが行える。

筐体のサイズは550mm×228mm×750mmと、長さは半分としても業務用レーザー光源プロジェクター「VPL-GTZ1」を思わせる大きさだ。重量は43kg(標準装備のレンズを含む)。2016年春に発売、価格は60,000ドルを予定している。

(山下香欧)