Adobeから、スペイン・バルセロナで開催されたMWC(モバイル・ワールド・コングレス)2016に合わせて、フォト編集アプリLightroomのAndroid OS用バージョン2.0がリリースされた。この新バージョンでは、アプリカメラでRAW(Adobe Camera RAW)/DNGフォーマットで撮影でき、従来のJPEGよりも編集の自由度を広げられるようになった。ちなみにiOSでRAW撮影できるアプリは、まだ存在しない。

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今回のアップグレードはLightroom iOS版で対応しているスプリットトーンやヘイズ(もや・煙など)除去といった機能も追加されている。そしてiOS版を上回る機能として、RAW撮影(Adobe DNG)が実装された。RAWであるがゆえにどの機種モデルでも対応できるわけではないが、最新モデルであればハードウェアのパフォーマンスとしては問題ないとしている。

Adobe Creative Cloudフォトグラフィプランに加入すれば、Lightroomを搭載したデバイスおよびデスクトップ間でシームレスに同期して編集が行える。

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Lightroomを通してRAW撮影をした後、さまざまなパワフルなツールで編集が行える。カーブツールではポイントを置いてコントラストやトーンを調整でき、カラー/BW編集ではターゲット調整ツール、そしてデスクトップ版に搭載されていたデヘイズツールなどがついた。

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Dehazeツール、処理前、処理後

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スプリットトーン、処理前、処理後

またShoot Through Presetsでは、リアルタイムで5つのプリセットカラーを反映させてプレビューすることができ、後から編集を変更することもできる(OpenGL ES 3.0採用したモバイルデバイスのみ可能)。iOSでは三つのリングが重なったアイコンの機能と同じだ。Lightroom Androidは無償。Google Playから入手できる。

(山下香欧)