ソニーは、同社のCineAlta 4Kカメラ「PMW-F55」専用のポータブルメモリーレコーダー「AXS-R7」を2016年夏に発売する。希望小売価格は税抜80万円。以前、米ソニーが発表していたもの。あわせて、AXS-R7で使用可能なRAW収記録応メディアの「AXSメモリカードS48シリーズ」として「AXS-A1TS48」(1TBモデル)と「AXS-A512S48」(512GBモデル)を2016年夏に発売する。

AXS-R7レコーダーは、PMW-F55とのドッキング運用時、AXSメモリーカードS48シリーズを用いることで4K120pのハイフレームレート撮影を可能にするレコーダー。4Kで5倍速(24p時)のスローモーションをメディアの記録時間の限り、秒数制限なく収録可能。また、4K RAW収録の際、RECボタンを押す前の映像を内蔵メモリに蓄積することでRECボタンを押したタイミングの最大30秒(23.98p/24.0p運用時)の映像までさかのぼって収録可能なキャッシュレコーディングを搭載している。現行機機(AXS-R5)と比べ、RECスタートからのレスポンスが改善され、本体はメタルボディとなり堅牢性が向上、電子パーツと排熱機構を分離した設計により防塵/防滴性能も向上している。

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RAW収記録応メディアの「AXSメモリカードS48シリーズ」

なお、AXS-R7発売に合わせて、F55の新ファームウェアがリリースされる予定。新ファームウェアによりAXS-R7への対応の他、本体収録時に選択可能な収録コーデックを拡充。XAVC 4K/QFHD記録に関して、従来のClass 300(300Mbps/29.97p記録時)にくわえ、高ビットレートモードのClass 480(480Mbps/29.97p記録時)が追加となる。Class 480の対応周波数は23.98p/24.0p/25.0p/29.97p(XAVC 4Kのみ)。

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なお、AXS-R7は4月18日から21日(米国時間)に米国ラスベガスで開催中のNAB2016同社ブースにて展示されている(セントラルホール/C11001)。