韓国テレコムKT傘下のIPTVサービスolleh TV(オレTV)は、HDR対応の衛星・ケーブル、デジタル放送向けのセットトップボックスを開発し、韓国初のHDR対応IPTVサービスを開始した。KTはソウルにあるKT光化門スクエアにて、サムスン電子、ワーナー・ブラザースホームエンターテイメントと一緒に記者会見を行っている。

160808_kt2

遊戯管KTメディア事業本部長常務

テレビメーカーやコンテンツ事業者の間ではUHD価値を増幅するHDR技術が注目されているが、これを商用化するためのプラットフォーム事業者の先進的な動きがなかったと話す。KTはサムスン電子とワーナー・ブラザースとコラボレーションし、デバイス-プラットフォーム-コンテンツ事業者で、HDR生体の組成と関連産業の活性化を導いていく。KTは、HDR対応のコンテンツとして、ワーナー・ブラザース配給映画「バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生」「マッドマックス 怒りのデス・ロード」の2本を皮切りに年内に65作品を提供する予定としている。

KTのHDR対応IPTVサービスは、既存のolleh GiGA UHD TVサービスの加入者であれば、追加料金もなく利用可能とのこと。既存の加入者は、持っているセットトップボックスのファームウェアをアップグレードすればHDR対応のコンテンツが楽しめるという。

olleh TVは、5つのUHD専用チャンネルと約1,400のUHDコンテンツを保有しており、国内有料放送サービスの中で最も多い。また、7月からすべてのチャンネルをフルHD(高解像度)画質で提供している。

(山下香欧)