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米国オリンピック公式放送局であるNBC（NBCUniversal）は、ケーブル、衛星やIPTVサービス事業者を通して開会式・閉会式を含め、1日1回、8月5日から21日まで、選択された競技の4K放送をHDR対応で提供している。

オリンピック放送をHDR対応4Kで視聴できるMVPDは、コムキャスト（Xfinity UHD app対応のSAMSUNG 4K Smart TVが必要）、ディレクTV（リニア放送、チャンネル106）、ディッシュ（リニア放送、チャンネル146とVOD（HDR非対応））、EPB（リニア放送、チャンネル803）である。コムキャストは今回、ケーブルサービスのSTBを通さず、SAMSUNGテレビのデコーダー（プレイヤー）に委ねることになる。またディッシュでは開会式の模様はHDR非対応で放送した。

NBCからMVPDへ配給されるHDR 4Kソースは、NHKの8Kライブプロダクションを4Kにダウンコンバートし、OBS側（オリンピック放送機構）で放送権のあるNBCに提供、NBCの本拠地である米コネチカット州スタンフォードでボイスオーバーを入れている。開会式を除くすべては、競技終了後から24時間遅延でMVPDより放送している。開会式については、NBCのユニカメ（ソニーHDC-4300カメラを6台）で4K撮影を行い、HD放送から1時間時差で放送した。この場合、カメラソースは現地IBC（国際放送センター）内のNBCプロダクションサイトでボイスオーバーを行っている。

（山下香欧）