Blackmagic Designは、同社のカラーグレーディングソフトウェア最新版「DaVinci Resolve 12.5.1」を公開した。今回のアップデートには、Apple ProResデコードのサポート、ResolveFXの強化、編集およびカラー機能の向上などが含まれる。DaVinci Resolve 12.5.1は同社Webサイトから無償でダウンロードが可能。

DaVinci Resolve 12.5.1では、WindowsでApple ProResデコードのダイレクトサポートの追加によりDaVinici ResolveでQuickTime 7を使用する必要がなくなるという。.movファイルの読み込みや書き込みに独自のネイティブ64-bitコードを使用し、WindowsでのトリムおよびマルチカムパフォーマンスやH.264再生性能が改善された。

フラグ、マーカー、クリップの色により選択可能となり、カラーページでは「画質優先」モードでの空間的ノイズ除去、カラーグレードのキーフレームタイムラインを揃える機能、オフラインの参照クリップ使用の際の新しいボックスワイプモードのサポート、ノードグラフでのマットリスト機能の向上、デュアルスクリーンモードでの3Dおよびクオリファイアーパネルレイアウトの強化などに対応している。また、Genarate Color、Tilt-shift Blur ResolveFX、ResolveFXではGPUアクセラレーションが追加、改善された。

タイムラインノードグラフ上で、3Dの左右イメージのグレードのサポート、モノタイムライン/クリップをステレオスコピック3Dへ変換する機能、3Dシーケンス/ノードでのクリップキャッシュのサポート、スチル上でマウスをミドルクリックすることによるDolby Visionグレードの複製サポートなどが可能となった。解像度が異なるソースファイルからステレオクリップの作成を行えるため、各ショットの高/低解像度バージョンの比較が行える。

さらに、WindowsでのUltra HD H.264のレンダーサポート、LinuxでのHEVC(H.265)デコーディング、DNxHR 444のアルファチャンネルサポート、Sony X-OCNフォーマットのサポートを追加。AACエンコーディングおよびAVCHD.mtsクリップの処理なども改善している。同社CEOグラント・ペティ氏は次のようにコメントしている。

ペティ氏:1,000以上の機能を強化し、250以上の新機能を追加したDaVinci Resolve 12.5は、ユーザーのみなさんから非常に多くの反響をいただきました。今回のアップデートは、これまで私たちがリリースしたソフトウェアの中で最もエキサイティングで、最も迅速にダウンロードできます。本当に素晴らしいアップデートです!

今回のDaVinci Resolve 12.5.1アップデートは、世界中のエディターやカラリストからのフィードバックを基に開発されました。エディターたちはこぞってDaVinci Resolveへと移行しています。今後も継続的に世界最高の編集/カラーコレクションソフトウェアの開発に尽力していきたいと思います!