HD6倍速/4K対応システムカメラ「LDX 86N」

グラスバレーは、2016年9月9日~13日にオランダ・アムステルダムRAIにて開催される放送機器展「IBC 2016」に出展する(ブースNo.Stand 1 D11)。同社ブースでは「Content Your Way」を実現するためのソリューションを中心としたデモンストレーションとともに、ライブプロダクション、ニュースプロダクション、コンテンツデリバリー、ネットワーキングなどの製品群を紹介する。主な出展内容は下記の通り。

以下、プレスリリースより引用

【キー・ハイライト】

■Glass-to-Glass IP solution
グラスバレー独自の“Glass-to-Glass”アプローチは、カメラ、サーバー、プロダクションスイッチャー、ルーティングスイッチャー、マルチビューワー、IPゲートウェイやコントロールシステムなど、制作や送出アプリケーションで利用される様々な製品をIP接続することで、エンドtoエンドのトータルソリューションを実現します。グラスバレーではCOTS IPスイッチやSDNコントロールといった実績のあるIT技術を活用し、それらと既存のベースバンド技術を融合させることで放送オペレーションに最大限の柔軟性をもたらします。オープンでインターオペラビリティーに優れるIPテクノロジーにより、様々な放送ワークフローに対応した強固なインテグレーションを実現。効率的かつ確実な運用をお約束します。

■ブロードキャストデータセンター
将来にわたり安心して利用し続けることができるよう、今日では放送インフラの世界でもITデータセンターと同様にフォーマット(扱うデータ)に依存しないハイデータレート、広帯域、スケーラブルなシステムが求められてきています。グラスバレーではGV NodeリアルタイムIPプロセッシングノードとGV ConvergentIP対応ルーターコントロールシステムを中心としたあらたな放送インフラシステムの概念、“ブロードキャストデータセンター”を提唱してゆきます。

■AIMS-Alliance for IP Media Solutions
IPへの移行を確実かつスムースに行うためにグラスバレーではオープンスタンダードを広く取り入れており、IPシステムのメーカー間のインターオペラビリティーを保つためのアライアンスであるAIMSにも立ち上げメンバーとして参画し、共通IPフォーマット確立のためのロードマップの作成に協力しています。

【製品ハイライト】

■LDX 86Nカメラシステム
新開発のUHD(3840×2160)3CMOSセンサーを搭載したLDX 86シリーズの最新システムカメラです。2/3インチB4レンズマウントを持ちHD/3G、HD3倍速/6倍速、4Kにネイティブ対応、DPMUltraテクノロジーにより従来と同等のHD/3Gパフォーマンスを実現します。SMPTE ST 2084(PQ)とHLGの両HDR方式やITU-R Rec.BT.2020色域をサポートし、LDX 86シリーズと同様にSMPTE 2022-6 IP対応ベースステーションやGV-eLicenseによるソフトウェアアップグレードが利用可能です。また、Direct IPライセンスによりカメラとベースステーション間をCOTS IPスイッチとIPネットワークで接続したリモートプロダクションも可能になりました。

■GV KoronaK-FrameS-seriesビデオプロダクションセンター
3GビデオスイッチャーフレームK-Frame/K-Frame Sシリーズ用に新たにラインナップされた小・中規模プロダクション向けコントロールパネルGV Koronaにより、従来のKayakと同等の設置スペースで4K制作に対応することが可能となりました。スクエア・ディビジョンと2サンプルインターリーブの両方式に対応することにより、4K制作においてもHD運用時と同様の様々なエフェクトが利用でき、オプションの10G IP I/OモジュールにてSMPTE 2022-6やTICOコーデックによる4K 1ワイヤー接続もサポートします。

■iTX On-Demandインテグレ―テッドプレイアウト
iTXOn-Demandはビデオオンデマンドのコンテンツのパッケージ化を効率化するGrass Valleyの新しいソリューションです。収録中の映像ファイルから並行して処理することでコンテンツ処理時間をを軽減し、ビデオオンデマンド各プラットフォーム向けにワークフローを自動化します。既に収録済みの番組でも、事前にパッケージ化し転送させておく機能も搭載している為、都度待機時間も軽減できます。インジェストからクオリティコントロール、コンテンツ管理、オーディオ・ビデオプロセッシング、グラフィックスやサブタイトル、オートメーションといったプレイアウトに必要なすべての機能搭載したiTX Playoutやサードパーティソリューションとも連携が可能です。

■GV Node
GV NodeはリアルタイムのIPプロセッシングとルーティングが可能なSDIとIP SMPTE2022-6双方のブランキングスイッチに対応した次世代ルーティングプラットフォームです。1ノードあたりベースバンドとIPの双方で144×144ビデオと2304×2304オーディオをサポートし、ノードを増設することでスケーラブルに拡張することが可能です。TICOコーデックにより4K 1ワイヤー伝送にも対応、モジュラー構成によりIP I/O、SDI I/O、マルチビューワーモジュールを実装可能で、Densitéシリーズの各種プロセッシングモジュールもサポートしています。

■GV Convergent
COTSIPスイッチとSDN技術を採用した新世代のルーターコントロールシステムで、SDIルーティングスイッチャーのコントロールパネルを使用してIPとSDI双方のルーティングを可能にします。GV Nodeと共にグラスバレーGlass-to-Glass IPソリューションのコアとなる製品で、SDN対応COTSIPスイッチ、SDIルーティングスイッチャーやIPG-3901/3911IP/SDIゲートウェイを包括制御し、SMPTE 2022-6 HDやTICOコーデックを使用した4K 1ワイヤーによる運用を可能にします。

■EDIUS 8.22
EDIUS 8の最新バージョン、8.22を出展いたします。4月に公開したEDIUS 8.2から、モーショントラッキング、ドラフトプレビュー、プライマリーカラーコレクションなどの、よりクリエーティブな制作を支援する機能を搭載しました。EDIUS 8.22では、プライマリーカラーコレクション機能がより強化され、GPUによる高速化や、対応するカメラLOGの種類を追加するとともに、より多くのLOGデータに対応するためにカスタムLUTファイルのインポートに対応しました。これによって、LUTが提供されているLOGデータすべてに対応できます。また、BT.2020カラースペースやHDRにも対応しています。

■GV STRATUSビデオプロダクション&コンテンツマネジメントシステム
「STRATUS」は、報道やスポーツ中継等様々なワークフローで活用できる、フルセットのアプリケーションフレームワークです。編集サーバー内にある素材管理が可能で、それぞれのアセットには素材情報、マーカーなどのメタデータの入力が可能です。カメラマン、記者、エディターなど、役割に合わせた使用環境(権限)を構築することもできます。新バージョンでは、EDIUSとの連携が強化され、テンプレートからのプロジェクト作成、既存プロジェクト内にあるシーケンスやアセットをダイレクトにEDIUSで編集可能な為、更に効率よく編集業務のワークフロー環境を構築することが出来ます。その他にもビデオサーバーの収録制御、テープレスメディアからのインポート、素材のトランスコード管理など、様々な機能を搭載しています。

【その他の出展製品】
【編集・送出用サーバー】

■K2 Summit 3G
マルチフォーマット、マルチコーデックに対応した最新世代のビデオサーバーで、DVCPRO HDをはじめ、XDCAM HD422、AVC-Intra、AVC-Ultra LongGおよび4Kの収録/再生に対応。新たにSMPTE 2022-6対応のIPインターフェイス搭載モデルがラインナップされ、従来からのベースバンドSDIとIPを併用したシステムアップにも柔軟に対応します。

■K2 Central TX
K2ファミリーの技術を継承した新しいプレイアウト用ストレージソリューションで、費用対効果に優れた比類なきパフォーマンスと既設システムからの容易なマイグレーションといった特長を持ち、K2 Summit 3Gとの組合せでビットレートを落とすことなく、最大20チャンネルまでスケールアップ可能な送出システムを構築することが可能です。また、NLEクライアント向け共有ストレージシステムとしてもご利用いただけます。アプリケーションフレームワークGV STRATUSの新バージョンでは、K2Centralとの連携にも対応しました。

※出展製品は都合により変更になる場合がございます。予めご了承ください。

【カンファレンスセッション】

期間中、弊社インフラストラクチャー&モニタリング製品担当バイスプレジデントマークヒルトンが以下のカンファレンスにパネリストとして登壇いたします。

  • 9月9日8:30~:“The IP Studio:Proof of Concept”
  • 9月10日9:30~:“Are IT and IP Ready to Replace the Entire Broadcast Chain?”