ローランド株式会社は、3G-SDI/HDMI対応の4チャンネルHDビデオ・スイッチャー「V-1SDI」を2016年10月に発売する。希望小売価格はオープン。

V-1SDIは、本体サイズ幅313mm×奥行108mm×高さ59mm、質量は1.2kg(本体のみ)とコンパクトなビデオ・スイッチャー。チャンネル1と2が3G-SDI入力、チャンネル3が3G-SDI入力またはHDMI入力、チャンネル4がスケーラー付きのHDMI入力となっており、ビデオカメラとPCなどを混在した接続が可能。チャンネル1~3は1080p/1080i/720pをサポートしており、1080p/1080iフォーマットを同時入力が可能だ。Blu-rayプレイヤーなどのHDMIにも対応している。

3G-SDI出力を2系統、HDMI出力を1系統搭載。プレビュー用の3G-SDI出力とHDMI出力は、プログラムアウト/プレビューアウト/4画面マルチビューワーに設定や変更が可能。4分割のプレビュー出力はコマ落ちしないフルフレームでの表示や、タリー表示、レベルメーターの表示が行える。SDI入力を3系統、SDI出力を2系統、HDMI入力を2系統、出力を1系統装備。HDMI入力はスケーラーを搭載。音声はHDMIに加えて、外部のマイク入力とステレオのオーディオ入力を装備し、ミックスして出力することが可能。映像の切り替えに合わせて、音声を自動選択するオーディオ・フォロー機能や、残響を加えるリバーブ、音質や音量を整えるマスタリングも搭載している。ライン出力でPAへの出力や外部機器での録音にも対応。

http://www.pronews.jp/pronewscore/wp-content/uploads/2016/09/160909_V-1SDI_back.jpg

本体背面
※画像をクリックすると拡大します

また、ルミナンス・キーやクロマ・キー機能によりテロップなどのキーを合成可能なDSKや、ピクチャー・イン・ピクチャー、スプリット、クワッド(4画面合成)などのエフェクトを搭載。14chのデジタルオーディオミキサーを搭載しており、SDIまたはHDMIから4つのステレオ入力とライン入力、マイク入力が可能。全てのチャンネルに映像と音声を同期させるディレイ機能を搭載。オーディオフォロー機能を使用することにより、ビデオのスイッチングに合わせてオーディオの切り替えも行える。EQやリバーブ機能、マスタリング機能をサポート。ミキサー出力は、SDI/HDMIやライン出力が可能だ。

外部制御用のRS-232C端子を搭載。USB端子はUSB-MIDIをサポートしており、PC用の映像演出ソフトを使用してコントロールも行える。その他にも、Windows/Mac対応の専用PCソフト「V-1SDI RCS」により、ビデオやオーディオパネル操作や、各種設定を変更可能だ。