キヤノンは、同社のレンズ交換式ミラーレスカメラEOS Mシリーズとして初めてデュアルピクセルCMOS AFを採用した「EOS M5」を2016年11月下旬より発売する。価格はオープン。ラインナップと同社オンラインショップの販売予定価格は以下の通り。

  • EOS M5ボディーのみ(税抜112,500円)
  • 「EOS M5・レンズキット」:EOS M5、EF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STM(税抜127,500円)
  • 「EOS M5・ズームキット」:EOS M5、EF-M18-150mm F3.5-6.3 IS STM(税抜157,500円)
  • 「EOS M5・クリエイティブマクロダブルレンズキット」:キットレンズEF-M18-150mm IS STM、EF-M28マクロ(税抜187,500円)

EOS M5は、EOS M3の上位機種で、ミラーレスカメラで初めて「デュアルピクセルCMOS AF」を採用。APS-CサイズCMOSセンサーで、有効画素数約2420万画素の全画素が、撮像センサーと位相差AFセンサーの両方を兼ねて機能するため、全面全域での測距が可能。AF・AE(自動露出制御)を追従させながら、最高約7コマ/秒の快速連写が可能。AF固定では最高約9コマ/秒の高速連写が可能。映像エンジンDIGIC 7とAPS-Cサイズ・有効画素数約2420万画素CMOSセンサーの組み合わせにより、EOS M3と比べて高感度撮影時のノイズ耐性と解像感が向上。静止画撮影時において常用ISO25600を実現。

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モニターは、3.2型で約162万ドット。タッチパネル対応のチルト式モニターで、上方向に約85°、下方向に約180°可動する

EOS Mシリーズで初めてEVFを内蔵しており、同社独自のレンズと約236万ドットの有機ELパネルを採用することにより、周辺部まで高い解像感を実現。カメラを自然に構えることができるよう、EVFを光軸の鉛直線上に配置。視野率約100%でファインダーに映る領域がそのまま写真の画角になるため、狙った構図の撮影が可能だとしている。また、カメラを縦に構えると、縦位置に適した画面表示に自動的に変更する。

3.2型・約162万ドットでタッチパネル操作が可能な液晶モニターを搭載。上方向に約85°、下方向に約180°可動する。また、「タッチ&ドラッグAF」機能を搭載しており、EVFをのぞきながら、EVF上に表示されたAF枠を液晶モニターのタッチパネル操作で移動できる。ファインダーをのぞいたまま各種設定変更ができるよう、シャッターボタンの周りには、アルミ切削加工を施した露出補正ダイヤル、メイン電子ダイヤル、サブ電子ダイヤルと、ダイヤルファンクションボタンを配置。

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DIAL FUNC.ボタンの押下とサブ電子ダイヤルの回転により設定変更が可能。手元の操作と連動したUIにより直観的な操作が可能となった

Wi-Fi接続に加え、低電力で気軽に連携可能なBluetooth接続にも対応。電源レバーがONの間、カメラとペアリングを行ったスマートフォンなどの携帯端末Bluetoothで自動的に接続可能。簡単にリモート撮影や再生ができ、携帯端末との親和性を強化している。RAWで撮影した画像をカメラの液晶画面に表示し、カメラ内で明るさの補正やホワイトバランスなどの画像編集が可能なカメラ内RAW現像に対応。JPEG画像にその場で変換でき、Wi-Fiを使って簡単にスマートフォンへ転送可能。SNSへのアップロードも行える。

なお、同社ミラーレスカメラ専用の交換レンズ「EF-M18-150mm F3.5-6.3 IS STM」のカラーバリエーションとしてシルバーモデルも発売となる。希望小売価格は税抜68,000円。