小型受信装置の外観

NHKは、KDDI株式会社、株式会社ジュピターテレコム(J:COM)、日本デジタル配信株式会社と共同で、4K/8K放送をケーブルテレビ経由で見るための小型受信装置(チューナー)を初めて試作開発した。

同装置は、NHKが開発した「複数搬送波伝送方式」と呼ばれる4K/8Kの信号をケーブルテレビの複数のチャンネルに分割する方式を初めて採用。この方式は、既存のケーブルテレビの設備や伝送路をそのまま利用可能。今回この方式に対応した、ケーブルテレビ局からの信号を映像・音声信号に変換する復調用LSI(株式会社ソシオネクスト製造)が開発されたことで小型化が実現し、ケーブルテレビで4K/8Kを受信するための主要なモジュールが揃ったという。今後、実用放送に向けてケーブルテレビ用受信機の製品化が期待される。

なお、同受信装置は2016年10月4日~7日に幕張メッセにて開催される「CEATEC JAPAN 2016」の同社ブース(ブースNo.3H66)にて展示予定。